星条’’輝’’よ永遠なれ~アデュー「マギーさん」~
宙組公演『天は赤い河のほとり』でご卒業される「専科」の「星条海斗さん」。
月組時代が長かったので、「宙組」で卒業されても、実感が湧かないです。
(まだ公演中で在籍されてますが。)
「星条さん」の月組時代は、月組をよく観ていたので、思い入れが強いお方です。
いえいえ、違います。
「月組公演」において、「星条さん」の迫力ある舞台が印象的で、よく観ていた錯覚に陥っているだけです。
そう、「星条さん」は「月の帝王~BOSS(ボス)~」でした。
「位の高い悪い人」「王様役」が似合うと思えば、『ミー&マイガール』の「パーチェスター」等の執事も似合う。
『ベルばら』の「アラン」や『ロミジュリ』の「ベンヴォーリオ」と、スター路線の役も違和感なし
と、何でも来いのお方。
「個性的」でありつつ「正統派」でもいけそうな「佇まい」と「華やかさ」。
「脇役」でも、「スター°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°」でした。
雰囲気は、身近な「轟理事」って感じでした。(少し似ていらっしゃいません!?)
舞台を引き締めるに辺り、「長老」的な役柄を、年配の「専科」や「組長」さん方が演じて、「う~ん、さすが、引き締まるなぁ」と思う事は多いです。
でも、「星条さん」は、「ドスのある野太い低音ボイス」と「迫力」で締めます。
「上等な悪のボス」みたいに、登場すると、舞台に緊張感が増すと同時に、「この方がいれば大丈夫」という安心感を抱かせてくれます。
なので、「影の帝王」で、個性的集団「月組」にぴったりでした。
脇だけど、スター級の存在感を放つオーラ、まさに「星条’’輝’’」でした。
印象に残る役を思い浮かべると、沢山あります。
でも、「この人じゃなきゃだめ」という「ハマり役」ではなく、この人に任せれば、外さないだろうなと思う事が多いです。
その辺りが、「専科」に異動された所以かもしれません。
ただ、「ハマり役だったに違いない!!」と思う役が1つあります。
観てないのですが(涙)、2006年月組『暁のローマ』の新公主演「カエサル役」です。
『暁のローマ』は、さいたまんぬの好きな作品「ベスト10」の作品なので、何度も観ました。DVDも買いました。
なので、「歌劇」で新公写真を観たとき、
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
と思いました。
どんな役柄でも、「ドンと、オレに持って来い」ですが、濃すぎな感じが、「トップスター」としては、足りない、足り過ぎ、なだけに、目立つけど、「トップスター」としては微妙でした(失礼)。
なので、本役「轟さん」が主演だった作品だからこそ、主演ができた気もします。
また、「星条さん」だからこそ、「轟さん」の役がハマったとも思います。
とにかく、キラッキラに輝いていらっしゃいました。
「理事降臨時代」の恩恵を受けた作品です。
(空いてたから、熱心に通えたので、賛否両論ありそう。。個人的嗜好です。)
さいたまんぬの「犠牲組」が「月組」になることが多くなったのが、偶然、「星条さん」の「専科」へ異動された時期と重なります。
なので、他組でお見かけする機会は多かったので、「月組じゃない違和感」を抱きつつも、「安心感」がありました。
(とはいっても異動後、大劇場作品は4作で、1作は月組ですね。)
舞台上の安定感に加えて、「専科」なら長く在団してくれそうという「安心感」。
なので、「退団発表」はショックでした。
トップスターより長くいらっしゃり、存在が濃すぎただけに、「想定外」でした。
最近、「想定外」が多いので、「想定内」にする覚悟が足りなかったです。
しつこく、月組で卒業してほしかった、と悔やまれますが、ご本人の決断なので、仕方ないです。
そういえば、専科異動後、2016年月組『FALSTAFF』(バウ公演)で主演されてます。
・・・「専科」の去就がしつこく気になる。。
蛇足ですが、先日「社長」と宙組公演を観劇した際、ヅカファンでない「社長」も、「ウルヒ」を「4番手?」と聞いておりました。
「スターオーラ」健在ですね。
ジェンヌさんの退団は、おいてけぼり感と喪失感で寂しい気持ちになります。
素敵な舞台をありがとうございました。
そして、ご卒業おめでとうございます。
さいたまんぬ
(日刊スポーツ:2018年4月12日)