「1789」帝国劇場③その他のキャスト(完結)

最後は、その他のキャスト陣についての感想。

より良くなっていた方々について

①【ソニンソレーヌ】

名も残らない一市民「ロナン」が主役なら、ホントのヒロイン(女主役)は、同じ立ち位置である、ロナン妹の「ソレーヌ」じゃね?

という位、目立つ役で、赤い炎がメラメラ🔥背中から見える、すごい気迫の「ソニンソレーヌ」。

今回、出番増えた?と思ってしまう位、迫力を増し、「千人斬り」なんて余裕。

地雷踏んだら即死しそう。

「触れるなら火傷しないよう注意」、熱い、熱い、熱すぎる🔥。

とにかく熱量の高さと迫力は圧倒的。

「舞台をさらう」ってこういう感じを言うのでしょうね~。

「小柄は舞台で不利」ではないと、身をもって証明したお方でした。

プログラムの小池先生の箇所を読んでも「ソニンさん」を絶賛されてますね。

いやぁ、すごかった。

宝塚の娘役にはいないキャラです。

②【坂元ラマール】

 お笑い担当に定着されてましたが、実力が地についての「お笑い」。

しかも、動きが洗練されてる!!

地味に、貢献度大のお方でした。

この声と雰囲気、劇団四季「ライオンキング」の「シンバ」じゃね?

と調べてみたら、やはり「シンバ」を演じていらっしゃいました。

「シンバ」以来の再会に感動した初演でした。

再演は、笑いに磨きをかけ、2回目リピート時は、登場するだけで、観客席から笑いが起きていました。

笑いは滑ると痛いだけなので、この方、空気読むのが上手いです。

さいたまんぬは、この方のハリのある歌声が好きです。

③【渡辺デムーラン】

初演時、古川ロベスと上原ダントンの違った、強い個性的キャラの影に隠れがちで印象に残っておりませんでした。

なので、再演時、「歌唱力」と声量に驚きました。

「デムーラン」と言えば、宝塚雪組ひかりふる路」で観た、気弱で押し出しが弱い印象の人です。

ところがどっこい、再演「1789」では、三浦ロベスが末っ子に見える分、知的で落ち着きのある、皆のまとめ役として、目立つ目立つ。

紳士ぶりと知的さが滲み出て、モテそう。

「渡辺さんってノーチェックだったけど、さりげに、かなりいい線いってる♡」

( ..)φメモメモ

と脳内の男優チェックBOX(今後の行方を見守る)へ放り込みました。

次は、「変わらず上手い~安定勢力~」方々について

①【岡ペイロール】

「1789」が豪華キャスト陣と言いきって過言でない配役その1です。

腹の底、いや地底から突き上げるような、ドスのきいた低い声だけで、ビビってしまう凄みと、これまたドスのきいた低音歌唱が見事な「岡さんペイロール」。

(思わずさん付け)

「岡さん」が声を発する度に、劇場の空気が凍り付く感じ。

頼もしいお方。絶対逆らえません。

国王が信頼を寄せる気持ちが分かります。

②【吉野アルトワ伯】

「1789」が豪華キャスト陣と言いきって過言でない配役その2です。

色気と妖しさの漂わせ方が、男役流派の一つに入れます。

欲をいえば、もう少しラマールの笑いに乗っかって欲しかった気もします。

ただ、「よくぞ、ラマールの笑いに耐えた」とも言えます。

ラマールを見て、平静さを保てる力はすごい!

豪華な顔ぶれで、焦点の合わせ場所に困る公演だったので、初演と変わらず、安定されていらっしゃった分、印象が薄まってしまいました。

上原ダントン】

こちらも、豪胆さに加えて、響く低音、骨太さが「ダントン」にピッタリ!!

低音と声量、そして「歌唱」が革命衆の中では抜き出ており、目立つ!!

コーラスで、途中順番にソロを歌うと、上手さで自然「トリ」になっちゃってました。

次、再演するなら、その低音で魅力的な声で「ペイロール」の歌を聴かせて下さい。

1つだけ残念だったのは、髪型が爆発しすぎていたことです。

でも、2回目リピート時は、爆発度が低くなり、違和感なかったです。

声楽家からスタートを切られた?とは思えない、演技も中々です。

「加藤ロナン」と同じく、持ち味に合ってる方。

そして、ソレーヌと共に民衆の中でも、熱い🔥方でした。

別の意味で迫力の「あつあつカップル」。

ちょっと疑問。

3人組(ロベス・ダントン・デムーラン)は、台詞の量の多さや、舞台での立ち位置においては、ロベスが真ん中にいる事が多かったです。

なのに、フィナーレは、「ロベスとデムーラン」の後に「ダントン・ソレーヌ」が出て来られました。

宝塚ではないので、番手はないから、疑問のまま、公演終わる。

④【フェルゼン広瀬

より良くなっていた方々に分類しようか迷いました。

紳士度、王子様度がアップしておられました。

「白馬の王子様」を生の男性で見られることに驚きました。

とにかく、「ハンサムな王子様」オーラにうっとり。

「軍服姿」にうっとり。

歌唱も良く、アントワネットが夢中になるのに、大いに共感。

他は、初演と変わらずです。

完成度が元々高かったので、「変わらず勢力」に入っていただきました。

三浦ロベスのような色気系とは違う正統派の色男です。

さいたまんぬの脳内で

「うっとり」「ハンサム」「白馬の王子様」「広瀬」】で検索したら、

「フェルゼン広瀬」が一番上にヒットします。

ただ、「広瀬さん」は悪くないのですが、脚本上で1つツッコミが。

「フェルゼンって、弱くない?」

フェルゼンが闘う場面は、

①広場で寝ていた「ロナン」に剣を抜く。

 ⇒貴族として、市民に私情で剣抜いていいの?

  相手は無防備なのにさ。卑怯な感じ。。

②教会で聖書を受け取る際の、アルトワ伯軍団との場面

 殴られてすぐに気絶して、結局、ロナンの活躍で、その場が収束し、去っていく。

 ⇒王妃様を「お助けする」「お慕いする」と恋に盲目で、役に立たないなぁ。

剣を抜いてカッコいい(⋈◍>◡<◍)。✧♡っと思った場面は、「アントワネット」も立ち会っており、②の情けない場面は「アントワネット」には秘密。

「見かけ倒し」という言葉がよぎりましたが、脚本上、仕方ないです。

むしろ、むだに格好良すぎたのが、裏目に出たのかも。複雑。

最後は、「再演リピート中に演技が変わった方々」について

①「増澤ルイ16世」

1回目観た時、初演のルイ16世に比べて、偉そうで、国政を顧みず、いや、国政から目をそらし、遊興にふけっている、能天気でいい意味で世の中の情勢を把握していないけど、国王の矜持はしっかり持ってる、ちょい嫌な感じの人に見えました。

第2幕でも、アントワネットに対して「亡命するのか」と、尋ねた後、ギロタンを置いて、「狩りに出かける」という台詞も、「アントワネット」の言葉に対して、嬉しいけれど、照れ隠しに発する言葉のイメージです。

それを、偉そうに言うので、国民を顧みず、プライドの高い王様のままで、終始した感があり、さいたまんぬ的「理想のルイ16世」ではなかったのが残念でした。

しかし!!2回目変貌を遂げる。

「加藤ロナン」初演から再演のように。しかも、2週間でΣ(・□・;)

見事「理想のルイ16世」におなりあそばされました。

思い残すことはござらん。

ことはないですが、「ルイ国王」に関しては、気弱だけど、優しくて、空気を読む包容力のある旦那様になっておられました。

現代の結婚観では、恋愛するなら「フェルゼン」、結婚するなら「ルイ国王」よね~。

アントワネット様は、偶然とはいえ、平成の女性が憧れるパターンで男性をゲットしておられたのですね。

さすが、歴史に名を遺す人物は、先見の明があるΣ(・□・;)

②「渚ポリニャック夫人」

ヅカファンとして、書き残さずに、終わらせるわけにはいかない、このお方。

お久しぶりでございます。

こんな所でお会いするとは、思ってもおりませんでした。

このお方も1回目から2回目で変貌を遂げ、良くなりました。(独断)

さいたまんぬのポリニャック夫人のイメージは、何か腹に一物があって、「アントワネット」に近づいている油断ならない人物です。

でも、元娘役が邪魔をしているのか、「腹に一物」が曖昧で見えにくいまま終わってしまい、含みがありそうだけど、なかったね。

例えれば、「サスペンス」で勝手に予想してハラハラしたけど、結末は期待外れで案外平凡だったみたいな感覚。

2回目観た時は、その「ちょい悪女感」が垣間見えました。

でも、やはりミステリアス度をもう少し上げていただきたかったです。

 

感想は以上です。

長すぎる感想と暴言の数々、最後まで読んでいただけた方々には感謝とお詫び申し上げます。

ただ、さいたまんぬは、初恋の人がいまだ忘れられないため、特に出演者の方々で「超」ご贔屓はおりません。

暴言を吐きましたが、観劇中は、瞬きも我慢して、ガン見してました。

「1789」は、貧乏さいたまんぬが珍しくDVD(宝塚版)を買った位大好きな作品です。

超豪華キャスト陣に、もう、大感動でした。

観劇予算を上げるため、決算文書を目下書き換え中です。( ..)φこそこそ。

 

さいたまんぬ

 

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