宙組『アナスタシア』宝塚大劇場③~グレブ「芹香さん」~
♬「オペラグラスを棄てて、『アナスタシア』の世界へ旅立とう
その道の先には、魅力にハマる自分がいるわ、間違いない~♬」(適当な作詞)
ヅカ的な楽しみより、まずは豪華絢爛な舞台全体を堪能する方が良さそうな公演。
ヅカを意識しすぎている自分に気付く(そりゃーヅカの楽しみだもの)
「その他大勢」では勿体ないとはいえ、群舞が多く、見事に揃い、絵になる美しさ。
歌唱のハーモニーも美しい♬。
潤色・演出が、ショー作家?の「稲葉先生」に何となく納得 (゚∇゚*)(。。*)ウンウン
リピートして、印象が変わったのは、やはり音楽。
全身耳にして楽曲を聴く ⇒ ハマっタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
楽曲が、耳に馴染むと、魅力的なメロディは、曲調を変えて繰り返し流れている(ミュージカルらしい)ので、人物の心情が伝わり、胸に沁みる (*゚▽゚人゚▽゚*) ♪・・・変わり身の早さ。
⇒リピートしたい(再演されるなら「彩風さんディミトリ」観てみたい)
メイン2曲は、フィナーレでも流れるし、魅力的。
(それぞれが持ち歌で踊られる「真風さん」「芹香さん」カッコイイ!!似てる)
パンフに歌詞が掲載されている5曲に加えて、気に入る曲が、
「In A Crowd Of Thousands♬(幾千万の群衆の中)」(歌詞もドラマチックで感動)
歌詞にこだわるのは、歌詞で話が分かる「歌歌歌」作品。
個人的には、壮大過ぎて、1回観ただけではハマりにくい(言い訳)。
豪華な舞台に目を奪われつつ、ストーリーに感動して泣いてしまう作品 (*T-T)人(T-T*)
「真風さん」が歌いまくることにも、感動して涙ぐむ作品。
長すぎる前置きはさておき、
楽曲が気に入ると、曲の印象と場面が、役の存在感に影響して見える。
キャラの雰囲気と「アーニャ」への関わり方が全然違う、「ディミトリ」と「グレブ」。
お二人は、ほぼ絡まない。
恋敵や悪い人でもないけれど、「ダーク」な存在で、「アーニャ」に影を落とし、その異質さが作品に厚みを持たせている「グレブ」。
「芹香さんグレブ」めちゃ魅力的ヾ(≧∇≦*)〃ヾ(*≧∇≦)〃
登場して、歌われてしまうと、半端ない求心力。
「グレブ」は、複雑な生い立ちや課せられた任務、葛藤.etcを、「歌」で語る。
・・・暗くて重たい曲調が「グレブ」の内面のよう。
胸に秘めた思いや葛藤の深さを、表面上は抑えている静かな迫力が怖い。
「アーニャ」を追う姿は地味になっていくのに反比例して、心の葛藤が深まっていくようで、ラストのグレブは、出番の少なさを補っても余りあるインパクトを残す。
「アーニャ」を追って、地味な衣装で隅にいる辺りは、「芹香さん」だから何か企んでそう・・・と思って、つい気になる(偏見)。
「重い語りの歌唱」を、ゆっくりと銀橋を渡られたり、舞台センターで朗々と歌い上げられる風格と存在感は巨大。
グレブは、暗い持ち歌2曲のリプライズが多いので、頭にこびりつく。
登場と共に流れる暗いメロディが異質なので浮彫になる。(分かりやすい)
「真風さんディミトリ」は、過酷な環境で生きてきた人間でも、割と希望を抱いていたり、恋に悩んだりと、明るい面(楽曲)も多い ⇔ 「グレブ」と対称的
「トップスター様」的な歌い方をする場面は勿論ある。(ヅカ版らしく見える)
ただ、持ち歌数が多く、印象的な楽曲は、割と軽やかだったり、デュエットなので、「グレブ」程、ねちねちとこびりつかない。(曲の印象です)
そして、「グレブ」の葛藤は複雑で、考え込んでしまう(理解しきれてない)ため、ヒロイン「アーニャ」に暗い影を落とす存在でありながらも、憎みきれない存在。
複雑な境遇と葛藤に共感までしてしまうグレブ・・・「芹香さんお見事 (*TーT)b」
キラキラ封印しても、存在感は健在 ⇒ 「芹香さん」の芝居とスター性に敬服。
「芹香さん」の役はいつも「オイシイ」と書いてますが、今回認識を改めました。
「芹香さん」の存在が「オイシイ」宙組 (・ω・)b
「役」を自身に引き寄せるような自然体な芝居で、役に命を吹き込む「芹香さん」。
「宙組」に異動されてから、魅力やスター性が一気に開花された感。
花組時代は、役者の印象はなかったというか、語るほど持ち合わせがありません。
『SAPA』ノアは、キラキラ封印の「忍耐」役。
作品色に染まっておられました・・・押しも引きも変幻自在。
さりげなくなく口ずさんでいた辺りに、「オイシイ」とつい思ってしまう。
今回の1幕ラストの「グレブ」登場も、ちょっと無理矢理感(チラシっぽい)。
持ち味とは違う役柄にも関わらず、とても魅力的で存在感を大きく示す「芹香さんグレブ」に、役者としての守備範囲の広さに恐れ入りました。。
2番手時代に、3拍子+α (スター性)が揃ってしまった「芹香さん」 w(゚o゚*)wオォ-
「真風さん」とはウィンウィン(Win-Win)の関係で、互いに魅力を高め合った感。
「芹香さん」は、今のポジションで、舞台を自由に謳歌されて魅力全開に見える。
もはや「2番手」という枠に収まっていない気もする ( ̄_ ̄ )。o0○
ギャップ萌えも加わり、超魅力的な「芹香さんグレブ」(*`д´)bグッ!!
フィナーレの大人の色気漂う群舞は、ギラギラでカッコイイヾ(≧∇≦*)〃ヾ(*≧∇≦)〃
「グレブ」役者が2番手にいる事で、宙組『アナスタシア』 は魅力増しと思う。
トップスターと拮抗する「ダーク」な役柄が、久々に登場する作品 o(*▼▼*)o
(トップスターさんと2番手さんの関係は、仲良しよりは敵対している方が好き)
というわけで、
「グレブ」も「芹香さん」もいいね!!な宙組『アナスタシア』。
さいたまんぬ