宙組『アナスタシア』宝塚大劇場②~海外ミュージカル日本初演と「宙組」での上演に思う~

個人的に思ったことです。

初日、笑う箇所ではない場面で「笑い」が起こっていた舞台。

私も笑った(* ̄m ̄)ぷっ

「真風さん」の台詞のタイミングや雰囲気に思わず笑ってしまう感じ。

2回目(昨日)には、その系の笑いがほとんどなくなっていた。

(本来、この作品はあまり笑いが起こる系の作品ではないと思う。)

リピーターが多いのか、「真風さん」が変わったのか、分からない。

それどころか、楽曲に合わせて、手拍子が起こっていた (゚ロ゚屮)屮 馴染み度早っ

 

耳馴染みのないメロディが、まだ頭に留まらない身を実感した上で思った事です。

(ミュージカル『アナスタシア』は今回ヅカ版が初めて。終わる頃には気に入ってそう♬。)

新作海外ミュージカル日本初演を「ヅカ」で「シングルキャスト」で上演する事は、楽しみだけど、結構皺寄せがあるな~と思いました。

理由は、

耳馴染みのない楽曲で全編を「歌」で綴る、配役が少ない1本物作品。

・活躍できる「スターさん」が少ない(失敗のない人選)

・ヅカの「スター制度」の醍醐味を味わいにくい。

・「併演ショー」が無いので、こけられない。

・アドリブが入れられない中で、飽きさせない作品であること

(さすが「芹香さんグレブ」は、アドリブを絶妙に入れておられました。)

月組公演『I AM FROM AUSTRIA』ではあまり感じなかったのに、今回感じたのは、作品の雰囲気より、組の体制の違いが大きい!?

・「月城さん」が2番手に見えた(ポジション安定化)

・主要キャスト以外も、「役」で活躍していた。

・『エリザベート』 初演は、「一路さん」サヨナラ公演も話題だった。

 (「ルドルフ」は宝塚と東京で役替わり?)

 

今回の『アナスタシア』は、主要キャストの歌歌歌で構成された新作ミュージカル。

初めて聴く耳馴染みのない楽曲で綴られ、少ない主要キャストのみが歌いまくる

「真風さん」「まどか様」「芹香さん」「桜木さん」「和希さん」「寿組長」

(「凛城さん」が合唱前にソロを歌われる♬「Stay,I Pray You」)

聴き応えのある歌唱と楽曲だけど、1回では、帰り道、口ずさめない音楽(for me)

2回目も、事前に聴いていたメイン曲♬「My Petersburg」「Journey to the Past」(特に後者)がやっぱり魅力的で記憶に残る。

ミュージカルをリピートするにあたり、「音楽が魅力的」である事は、結構大きい。

(「役者さん」や「役者さんの歌唱」目当て.etcもあり、楽しみ方は人それぞれ。)

ヅカのリピートは、作品より「ジェンヌさん目当て」割合が高いので、ヅカではあまりあてはまらないとも思う。(ヅカ以外の舞台でもある)

⇒ ヅカは「上質な作品と舞台」重視でも、「トップスターさんと組子生が活かされる作品重視」がいいなと、(群衆効果として活かされてはいるけど)思いました。

そもそもリピートするか迷う以前に、ヅカはチケットが完売している(コロナ状況例外)

 

今回の『アナスタシア』は本来、「梅芸版」⇒「ヅカ版」の上演予定だった。

「梅芸版」⇒ 主要キャストがダブル・トリプルキャスト

ヅカの新作海外ミュージカルは、「シングルキャスト(鉄板)」のイメージ。

主要キャストが少なく、シングルキャストで「知らない楽曲の1本物ミュージカル」。

「音楽」「ストーリー」「キャスト」では、結構「音楽」は重要と思う。

「配役」は、ヅカファンなら「宙組」である程度、主要キャストの予想はつく。

なので「音楽」が魅力的なら、大ヒット作になりそう。

⇒ 1発でどツボにハマるまでには至らず(個人的感覚です)

 

とはいえ「キャスト(スターさん)」が魅力的でも、ヒットしそう。

ただ「宙組鉄板キャスト」を観て、豪華で魅力的な作品だけれど、ヅカの場合は、「配役」と「役柄」が重要!?と思いました ( ̄_ ̄ )。o0○

 この作品の「配役」と「役柄」では、新たな「スター誕生°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°」の楽しみがない点が惜しい・・・「ヅカの醍醐味」はあって欲しい(欲)。

『エリザベート』の「ルドルフ」系の若手スター登竜門的な「役柄」で、更にトリプルキャスト位あれば、層の厚い「宙男様」が活躍できるのに、「その他大勢」で勿体ない感。

 

鉄板シングルキャストは、皆様とても魅力的(*TーT)bグッ!

ただ、今の「宙組」構成メンバーでの「配役」は、充実期の「真風さん」&「芹香さん」コンビをより鉄壁にして、あとに続く宙組スターさんとの差が大きくなってしまってる感。

「桜木さん」&「和希さん」は、「役柄」がコミカルで、「鉄壁」に立ち向かわない。

「大作」を宙組生が一丸となって、創り上げられた舞台は、クオリティが高く魅力的なので、豪華過ぎる「その他大勢」に、よぎりました。

 

今の「真風さん宙組」と『アナスタシア』を楽しむのに、余計な雑感です。

 

リピートすると、少し細かい部分まで観れた事で、改めて感動 (*T-T)人(T-T*)。

ヅカ版で追加された「真風さんディミトリ」の曲「She Walks In♬」自体も素敵ですが、この曲の存在によって、梅芸版と歌詞が変わる「Journey to the Past♬」に納得。

(ヅカ版ではディミトリとデュエット。梅芸版はアーニャの曲。⇒「真風さん主役」色濃くなってる)

早々に前言撤回ヅカ版『アナスタシア』は、「真風さん」の存在感が大きいので、「真風さんディミトリ」主役仕様でいい(*TーT)bグッ!

「アーニャ」への想いが熱くて純粋な「真風さんディミトリ」、新鮮で魅力的☆彡

しかも、やっぱり存在感がめちゃ大きかった「芹香さんグレブ」。

前半から、持ち場面は「グレブ色」に染めてしまわれる w(゚o゚*)wオォ-

「The Neva Flows/Still♬」の歌唱で、歌詞が胸に響き、グレブの葛藤に共感してしまう。

(グレブは、他のキャストと曲調が違う曲を登場すると繰り返すので、より曲とキャラの印象が残る)

拮抗する存在として、やっぱり「真風さんディミトリ」主役がしっくりくる。

対抗馬が思い当たらない「真風さん」&「芹香さん」鉄壁コンビ。

(・・・愛月さん)

そして、「鉄壁お二人」に鍛えられてきただけある「まどか様アーニャ」。

ヅカらしいけど、海外ミュージカル色が濃い『アナスタシア』は、奥が深くて魅力的☆゚・*:.。.☆

 

さいたまんぬ