花組『A Fairy Tale / シャルム!』宝塚大劇場⑤ 「華さん」~「明日海さん芝居」の「影の立役者」~

(。TωT)ノ☆・゚:*:おとぎ話の終わりは、Happy End~アリガトォ☆゚・*:.。.☆

本日で強制終了。

客席の空気が、ピンと張りつめていて、緊張した公演(と感じただけです)。

 

個人の感想なのでご容赦ください。

 

今回、「花男様」は、おっとり優しい雰囲気を漂わせておられます。

個人的イメージの「キザっぷりがカッコいい花男様」をあまり感じず、柔和な雰囲気。

タカラヅカ無形文化遺産「キザな花男」継承者「瀬戸さん」は、ここ最近、おとぼけキャラで憎めない役が続いているから!?

「新たな新境地開拓」から、固定されてきた感の新たなイメージ (-_-)ウーム。

 

「水美さん」に今回、柔和な雰囲気が漂いまくっておられるから!?

やっぱり気になる「水美さん」の立ち位置。

(花組爆弾ありそう・・・)

 

単に上級生が舞台の中心から、抜けたから!?

(上級生程、キザっぷりが板につく感じ)

 

単にそう見えただけですが、一番の理由は、

「明日海さん」を囲んでいる「花組生」が、うるうるの優しい眼差しで見つめている場面が印象的だからでしょうか(この眼差しに涙)。

『A Fairy Tale』の終わりは、役柄に関係なく、眼差しが温かい「花組生」。

 

「明日海さんエリュ様」の「青い妖精」は、瞬きする間も惜しい位、緻密で深い・・。

  歳は取らなくても、内面は年月を重ねて、成熟していき、表情や仕草の変化に表れていて、「時」によって、内面年齢の切り替えが絶品 (*TーT)b 。

  高慢で気高く、罪意識と愛に苦しむ感情が、人間のように激しい「青い妖精」。

・・・「堕天使」っぽいけれど、「薔薇」に宿る「精霊」。

 

 難しい表現で煙を巻きたくなる位、謎めいた魅力で奥深い「明日海さんエリュ様」ありきの作品。

(個人的感想です)

 

  そして、「華さんシャーロット」

  胸を打つ芝居で「明日海さん」芝居作品を支えていらっしゃる「影の立役者」・・「華さん」グッドジョブ (*TーT)b (*TーT)b !! 

 「少女時代」がしっくり馴染んでいて、「純真さ」を抱いたまま成長して、不運続きな人生にもグレない「芯の強さ」を持ち続けていた女性。

 目立つ場面は、「少女」からいきなり「老貴婦人」ですが、「老婦人」の長い台詞が、ゆったりと心に響くような語り口調と、情感に溢れていて、良かった(涙)。

 

「妖精の存在」に、最初は否定的な「柚香さんハーヴィー」。

「妖精仲間」も「エリュ様」をハラハラ見守る感じなので、「エリュ様」と芝居のキャッチボールをするのは、やはり「シャーロット」。

自然な芝居で惹き付ける辺り、「明日海さん芝居」にしっくり馴染んでおられました。

「華さんシャーロット」がとても良かったことで、「エリュ様」がより魅力的になっている気がしました。

 

 「エリュ様」も作品中で内面が変化されていきますが、「シャーロットの語り」が決定打となって、「エリュ様」の想いが昇華された!?時、「エリュ様」の涙が見えました。(「語り」がとても胸に沁みる!!)

☆.。.:*・゚☆「華さんシャーロット」魅力的☆゚・*:.。.☆

「歌」も等身大で、ハートで丁寧に歌われていて、いい感じ (゚∇゚*)(。。*) 。

「押し出し」は強くなく、「補佐役」系でほんわかした雰囲気でも、「芯の強さ」で自立しておられました。

 

 ただ、「芝居のヒロイン」に納得の出番と存在感に比べて、「ショー」での扱いが「トップ娘役の肩書」に見合っていない・・・。

「芝居の相手役」の方がしっくりくる感じ。

「明日海さんの退団公演」なので、仕方がない気もする。

「ショー」は、「花組トップ男役 明日海さんサヨナラショー」を全面に押し出し、「退団者」にも配慮されている分、「これから」の「華さん」の出番が少なめになる演出は仕方がない・・・かもしれない。

とはいえ、「フルフル」役の存在がよく分からず、「肩書」を考慮すると微妙な出番。

 

「レジスタンス」場面は、見せ所でしたが、「芝居色」を強く出されておられました。

「華さん」をじっくり拝見したのは初めてですが、「役者」で「控えめ」。

「明日海さんの芝居」を受け止める強い「役者」力は、とても頼もしい!!

 

 一気に若返った印象の「花組」で、「美花男様」に囲まれるヒロインとしては、「華さんタイプ」が似合いそうと、勝手に納得しました。

   とはいえ、「トップ娘役」=「相手役」のイメージから、「トップ娘役就任時期」は「歓迎度」に影響するので、今回のタイミングは、微妙な気がしました。

 

 「ショー」での扱いはともかく、「芝居のヒロイン」としてはとても魅力的でした。

  今後、「華さん」が、どのような花を咲かせていかれるのか、楽しみです☆゚・*:.。.☆

 

  さいたまんぬ

 


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