原田諒先生( 『ファントム』演出補 )の記事に思う~雑誌「悲劇喜劇」2018年9月号~

今回の『ファントム』は、「宝塚らしい」舞台にリニューアルされている!!

としつこく書いてます。

 

冒頭(序幕)の場面すごく好きヾ(≧∇≦*)〃ヾ(*≧∇≦)〃

(「望海さん」のダンスシーン、何故か「花組」がデジャブする・・・)

「ダンス」が随所に盛り込まれ、「1本物」なのに「ショー」も観たような満足感。

 

「宝塚らしい」舞台です。

・えっ、いきなり何で、ダンサー(群舞)が現れるの?

・「エリック」って、「歌」だけじゃなく「ダンス」もかなり踊れるのね。。

・「エリック」の暮らしぶりは、衣装も豪華で、優雅やね。。

・そもそも「従者」の存在の役割って!?

ツッコミ所は「宝塚らしさ」で片づけ、大劇場の空間を埋められる演出として、大人数での群舞を活用したり、「歌」だけじゃなく、「ダンス」も堪能できる舞台。

 

さておき、演出家 原田諒先生の記事がよぎりました。

今回の『ファントム』に演出補で携わっておられます。

雑誌「悲劇喜劇」(2018年9月号)は、「宝塚特集」。

小池修一郎先生」「原田諒先生」の記事が掲載されてました。

お二人共、今後の「宝塚歌劇」の在り方について、現在、過去を振り返りつつ、演出家視点で自論を語られてます。

 

第一印象は、

・小池先生は、「宝塚歌劇」の新境地開拓に熱心だなぁ。

 2.5次元ミュージカル等、制限をより緩和して、演目の幅を拡げたい派。

 トップコンビ制度は廃止したい模様(演目毎に相手役を変えたい)

 ⇒根強い反発があるから難しいとも仰っている

 

・原田先生は、「宝塚らしさ」を常に残して且つ制限内で新たな発想を取り入れたい派

 「温故知新」でも、伝統をより重要視されている印象。

 (2.5次元ミュージカル等「何でもあり」になりつつある舞台には、否定的な印象)

 

お二人の先生は、根幹の「宝塚らしさ」「清く正しく美しく」を大事にしている点は、同じです。

作品をみれば、意外でもないですが、記事では、若い原田先生の方が、より「宝塚の独自性」を重要視されてる印象を受けました。

 

原田先生の記事によると、「演出家デビュー」まで、「演出助手」として経験を積むのに、徒弟制度はなくなったけれど、割と、同じ先生に付くことも多いとか。

気心の知れたスタッフでチームを組む感じ!?

 

原田先生は「酒井澄夫先生」の演出助手をする機会が多くて、酒井先生の影響をすごく受けたそうです。(師匠のやりかたを見て学ぶ感じ)

酒井先生は、海外ミュージカルも担当されるけど、主に「レビュー作品」が多いです。

そして「海外ミュージカル」でも「宝塚らしいレビューっぽさ」を取り入れることを大事にされていたそうです。

 

というわけで、原田先生は、演出家デビューしてからも、座付き演出家として「宝塚らしさ」を残すことの重要さを強調されてます

その上での「温故知新」。

フィナーレの「大階段降り」も、少し前はなかったけど、「宝塚らしさ」をより良く魅せるのに、導入され、一番効果的だから、今も残っているだけで、もっと斬新なものはないか.etc.

 

ここで、原田先生演出 『MESSIAH』のラスト場面、

大階段の使い方の斬新さがすごく好きだったので、記事に要注目スイッチ入りました。

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

さらっと読みから、熟読に至ります(個人比)。

 

思ったのは、演出家先生方にも、流派はあるだろうな~

(前にブログで少し「慶応派閥」に触れました。)

エリザベート』を小池先生以外で、演出されたのは「小柳奈穂子先生」。

2.5次元系の作品」の演出を得意とされている印象(人気がある印象)・・・

 

Wikipedia」等で調べた範囲内なので、間違っていたらごめんなさい。

 

知らなかったですが、「中村一徳先生」も過去、共同演出されていました。

(2002年花組版「春野寿美礼さん」トート)

演出助手、演出補として、結構『エリザベート』に携わっていらっしゃるw(*゚o゚*)w

 

今回『ファントム』の潤色・演出は「中村一徳先生」・・・原田先生と同じ大学出身

それはさておき、中村先生は、「レビュー作品」が多い印象。

そして他の「海外ミュージカル」も過去に演出されています(『雨に唄えば』)。

(蛇足ですが、レビュー『華麗なる千拍子'99』は酒井先生と中村先生の共同演出。)

 

やはり、ある程度、流派はありそう。

「芝居作家」「レビュー作家」でも、演出助手時代に付いた演出家先生の価値観や手法は、大きく影響を受けると思います。

 

再び話を戻し、

原田先生は、今回の『ファントム』では「演出補」。

すでに原田先生は、演出家デビューされているので、ある程度、意見も取り入れられそうだし、いずれは「後継者」として受け継がれそう。(個人的妄想です。)

来年、雪組公演ブロードウェイ・ミュージカル『20世紀号に乗って』では、潤色・演出担当。

 

『20世紀号に乗って』は、作品自体を知らないものの、「華やかな宝塚らしい作品」になりそうと期待が膨らむ o(*▼▼*)o ワクワク・・

 

小池先生作品は好きです (゚∇゚*)(。。*)ウンウン

最近は、誰もが楽しめるエンタメ系の作品が割と多くて、新境地開拓派な印象。

(『エリザベート』等潤色・演出は除く・・・画期的な点では含む!?)

宝塚歌劇」以外の外部公演にも積極的に携わっておられます。

 

ただ、「宝塚らしさ」の伝統を重視する価値観を持つ若い先生の存在は、頼もしいと思いました。

(小池先生も重視してます。度合の強さで、記事から個人的に受けた印象です。)

 

演出家先生の作品の特徴を語れる程の知識は、持ち合わせてません。

ただ、「宝塚らしさ」が好きだからヅカファンなので、ちょっと「原田先生応援」モードで読みました。

 

そして、新『ファントム』の斬新さ(と宝塚らしさ)の影に、原田先生の存在がよぎりました。

 

作品や文章の理解度や解釈に関して、全く自信がないので、あくまで個人的感想です。

 

さいたまんぬ

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