『るろうに剣心』新橋演舞場~小池先生脚本演出:キャスト愛>作品~
「新橋演舞場」デビュー°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
今回、新鮮だった「パンフレット売場」が「筋書売場」w(゚o゚*)w
「花道」を「銀橋」として活用した演出でした。
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個人的な感想なのでご容赦ください。
最近、ぼやくことが多かったので、楽しみに行きました。
笑顔でスキップして帰宅・・・いえ、腕組みしながら「なんであーなったんやろ」??
チラシを改めて見る。
「宝塚歌劇の作品を踏襲する」とは書いてない。だから悪くない。
・・・「小池先生脚本・演出」、それは舞台を観ても分かる。
同じ作品で、同じ演出家で、同じ主役のキャストで、登場人物も同じ話の展開。
なのに、なんで、こんなに違う舞台なの!? w(゚⊿゚;)w オォー w(゚ロ゚;)w オォー
かなり、「宝塚版」と、主要キャストの出番、重要度の比率が違って見えました。
あくまで私の印象ですが、小池先生のキャスト愛が分かりやすい変更でした。
その結果、作品に歪みが生じてました。
今回、できるだけ、「宝塚版」に近いイメージでキャストを選ばれたこと、劇場の特徴を活かすこと、配慮は感じます。
でも、無意識(意図的!?)に、ご贔屓キャストへの愛が感じられる出番の量の差。
今回、観に行った目的の、期待は外さない作品でした。
恐れ多くも、先生と好みが合った°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
と、『1789』の後、思った方。
その後、小池先生作品に出まくり・・・(*゚▽゚)ノ★「三浦涼介さん」★ヾ(゚▽゚*)
今回、「四乃森蒼紫」役(宝塚では「月城さん」が演じてた役)
あの役は、「元・江戸城御庭番衆」?
ちょっと分からないですが、「忍び」っぽく「影」で暗躍する印象の役。
「武田観柳」に仕えるわけでもなく、お金もらって、影で仕事してる感じ。
そういう台詞(俺はお前に仕えてる訳じゃない系)を言ってます。
なので、今回の舞台は、その設定です。
なのに、なのに、めっちゃ、目立つ!!
出番が多く、「影」どころか、しょっちゅう登場して「昼間から堂々と活躍する」感じ。
花道をめっちゃ使うし、セリ下がりも、よくされてました。
それに比べて、ヒロイン「神谷薫」と謎の女「高荷恵」の扱いが軽い。
「宝塚」で2番手役の「加納惣三郎」も、役が小さく見える。
・・・そして、主役「早霧さん剣心」までもが、埋もれがち Σ( ̄ロ ̄lll)
キャストに「華」があるとかないとか、そういう次元ではなく、物理的な出番の量。
「四乃森蒼紫」は、呼んでもないのに、サーカスみたいに、紐で降りての登場2回!?
目立ちます。。
とにかく、すごく出番が多く、元々そんなに大きな役をするキーパーソンではないだけに、話が歪む。
(「三浦さん」悪くないです。目的で観に行った位好きです。)
対する、ヒロイン「神谷薫」は、地味な印象。
台詞で「剣心」と両想いなのは分かりましたが、どこでそんな恋が芽生えたの?って位、あまり話の中心にいない役。
「剣心」の事が好きなヒロイン止まり。
この方は、知らないのですが、テレビで有名なのでしょうか!?
キャスティングの謎(失礼)。
同じく、「蜘蛛の巣(阿片)」作りの「恵さん」の謎な背景も、分からない。
本人も困ってるような、見せ場がなく、ミステリアスさがあまりない人物。
軽い扱いの皺寄せで、話に深刻さがなく、その余波で「加納惣三郎」も裏で操る人物程、大物に見えない出番。
とにかく、「四乃森蒼紫」デビュー作。
ビジュアルでは、「斎藤一」役の「廣瀬友祐さん」もすごく目を引きます。
「廣瀬さん」は、想像できる感じだったので、カッコいい (*゚.゚(゚.゚*) ♪けど想定内。
演技と歌が抜群、出番以上に「武田観柳」役を膨らませ、良かった「上山竜治さん」。
客席の笑いも大きく取っていた「上山さん」が意外性もあり良かったです(*TーT)b
個人的には「上山さん」に注目スイッチが入ったのが今回の収穫です。
前回の『レ・ミゼラブル』に出演されてましたが、他のキャストに比べて優先度と注目度が低かったのが、今回急上昇しました。
今回、立ち回り(殺陣)の場面が多かったです、かっこいいヾ(≧∇≦*)〃ヾ(*≧∇≦)〃
多分、今回、ハマった人が多いと思った抜群の殺陣で、かっこよかったお方。
☆.。.:*・゚☆(*゚▽゚)/゚・:*【松岡広大さん(剣心の影)】*:・゚\(゚▽゚*)☆.。.:*・゚☆
この方の殺陣は、半端なくすごい!!
今回、とにかく多い殺陣の場面、ダンスが多用されるミュージカル。
小池先生、これからのミュージカルは、ダンサー大事と前にインタビューで仰ってた。
本腰入れてきた!?
ただ、ダンサーは、主要キャストではない人たちが担当。
なので、主要キャストで抜群に上手い「松岡広大さん」が目立ちます°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
この方、少し小柄なのが、今人気の「若手ミュージカル男優」は高身長なだけにやや不利 (-_-)ウーム・・・役を選ぶなぁ。
「早霧さん」の影に違和感がない位の背丈。
半端ない殺陣の上手さで、小柄・・・観てる途中で思い出しました!!
劇団新幹線「髑髏城の七人:下弦の月」の「霧丸」だ!(小柄で動き回り目立つ役)
演技も熱くて、印象的だったので、演技もできる o(゚▽゚○)(○゚▽゚)o
今後の活躍が、若い(21歳?)ので楽しみです。
「三浦さん」「廣瀬さん」「松岡広大さん」のカッコよさが、見所でした。
「三浦さん」、『1789』の時より、歌唱力が伸びていて、存在感オーラ増してました。今、どんどん成長されてる時期。
だから、小池先生も、プッシュしてるのかな~!?(若手の部類と思われる)
それだけの実力と華を感じます。
「廣瀬さん」好きなのですが、役柄が似通ってきている・・・
「濃い」(アクが強め)ので、「ロミオ」や「ルドルフ」ではない・・・
次の「ティボルト」も想像できる雰囲気 (-_-)ウーム
『1789』の「フェルゼン」は珍しい「白」っぽい役柄だったのが、再びダークな感じ。
小池先生作品で常連になってる印象ですが、そうなると役柄が限定されそう。
この方も、目立つし、持ち味がダークっぽい(渋い)ので、役が限定されなければよいな~と、今後楽しみな方です。
小池先生の中には、「路線」がありそう ( ̄_ ̄ )。o0○
「加納惣三郎」役の「松岡充さん」、配役が決まった時は知らなくて「謎」でした。
バンド「SOPHIA」のボーカル、歌手ですね。
俳優活動もされているらしいです。(「Wikipedia」と記者発表時に仰ってた)
やや年輩で、なぜに今この役?と思ったのが、「歌」を聴いて納得 (゚▽゚)(。_。)ウンウン
この「歌唱」は、「加納」役に説得力ある!!
ロック調で、感情を高ぶらせる胸に響く熱い「歌唱」☆彡
ただ、台詞回しが単調で、その落差が、不思議な程、大きい。
あんな素晴らしい感情の乗った「歌唱」と台詞回しのギャップ・・・惜しい。
この残念感が、払拭されたら、今後ミュージカル界で活躍されるのかな・・・!?
(個人的感想です。失礼をご容赦ください。)
というわけでか、分からないですが、「加納」役がよりインパクトが薄れたので、作品に歪みが入った感じも若干します・・・。
でも、この人じゃなきゃ、この「歌唱」難しいなぁと思い、「望海さん」の偉大さを実感しました。
「歌唱」も色々で、役の雰囲気にもあってます。ちょっと年輩ですが・・・。
ただ、『マリーアントワネット』も同時期に上演中。
そちらに「歌唱」人材も割かれているので、この人選なのかな!?
と思った今回の主要キャスト。
さりげなくなく、かなり良かったのは、「弥彦」・・子役でトリプルキャスト。
強者で、主要キャストでも5本の指に入る位、印象に残り上手かったです。
本日は「川口調さん」でした。
子役のレベルも半端ないですね。
「加藤憲史郎さん」も観たいけど、もう千秋楽間際。
一番最後のトリは、★,。・:*:・゚☆「早霧さん剣心」 。・:*:・゚★
別に、語りたい方。
なので、さらっと印象は、「やわらかくなっていた」
宝塚の男役時の「剣心」は、ほわんとした印象でも、「トップスター」の重圧か、どこか、研ぎ澄まされた、シャープ、キレ、きつさ?が、滲み出ていました。
ギリギリのところで立ってるような緊迫感。寄せつけないオーラ。
そこが「剣心」に合うイメージがあります。
それが、「早霧さん」から抜けていた印象。
そして、周囲が男性だと、やはり弱めに見えてしまう・・・。
脚本・演出が変わって、「剣心」がトップスター(主役)に見えない違和感。
トップスターは「宝塚特権」なので仕方ないです。
個人的印象です。しかも1回限りの観劇。
そして「宝塚版」の印象を引きずりすぎ。
「早霧さん」はすでに女優の道を歩み始めてる途上での「男役剣心」
ちょっと、「オスカル」っぽい感じでした。
なので、ヒロインとの恋も、女同士っぽいので、薄めに描かれてたのかも!?
初回の観劇は、大概辛口で、段々賛美に変わるのが、今回千秋楽間際。
役の上辺の印象までに留まり、今、反芻中。
ただ、やはり、脚本・演出変更は、個人的に良い方向ではなかったです。
宝塚の男役は、「宝塚の世界」限定で輝くものだと感じました。
さいたまんぬ