『異人たちのルネサンス』感想④ 「死に様・去り際」の芹香さんが上手ずるい・・

前に書きました、最近注目している①死に様と②去り際(セリ下がり)。

ネタバレです。

 

『異人たちのルネサンス』でも、観られます。

 

①死に様

ラストの場面で、以下の方々が、舞台上いっぱいに広がって倒れてます。

「桜木さん」「凛城さん」「愛月さん」「芹香さん」(気絶)「星風さん」

(役名・他の兵士:略)

 

散らばっているので、一人ずつ観察。

基本、皆様同じ体勢です(私の観劇時)。

「桜木さん」については、すでに書きました。今回、個人的に最も素晴らしい。

「凛城さん」、次に素晴らしいと思いました。

舞台後方で「桜木さん」より、ポーズのキープ時間が短いです。

ただ、スポットライト強めで、階段に頭をのせ、客席側を向いていて、お美しい。

身体の傾き角度が辛い姿勢と、階段の角に頭が当たってがいる中、美しいポーズ。

舞台奥ですが、スポットライトが強めで、やや目立つ。

「桜木さん」のスポットライトが弱めになってるのは、配慮!?

「愛月さん」は、「死ぬ間際」に派手な立ち回りがある分、そちらに気を取られがち。

「死に様」は、舞台袖方向へ頭を向け、「12時35分位」の角度です。

お顔は見えない、ここ残念。

「怪演」(記事引用)だから、目を見開かれていてもおかしくない。。。

そして、片足が曲がってますが、普通に「くの字」。

「ここは複雑骨折位異常な角度がいい」と要求水準が高くなる「愛月さん」演技巧者。

「星風さん」はヒロインとして、普通です。(注:死に様なので)

涙を誘う演技なので、これは高評価ですが、それ「死に際」。

蛇足ですが、「死に際」は「アンドレ」がやはりインパクト大ですね。

今、あんなに死に際を引っ張る演技、あまり見かけないですね。

時代の変化?

 

さて、「芹香さん」

死なないです。気絶止まりです。でも、倒れているので、一応仲間にカウント。

「ポーズ」が2パターンあります。

一旦気絶して倒れ(1回目)、気を取り戻し、改めて、気絶して倒れます(2回目)。

2回目がイマイチ。

舞台袖に向かって、猫背気味に、顔が見えない角度で倒れます。

横になって寝る人に多い体勢。

かっこよくなく、普通なので、印象に残らないです。

むしろ、他の方に比べてかっこよくない!と印象に残ります。

でも、改めて考えると、「桜木さん」程、長くないけれど、トップコンビの近くで倒れてます。

死んでないので、ラストにまだ芝居が残っている・・

 ⇒ ここで体力消耗したらダメ。体力温存するには良い姿勢です。絶命してないし。。

それだけでなく、1回目倒れた時は派手に、やや大の字で倒れてます。

ここは、カッコよく仰向けです。

2回目は注目して、観てましたが、ちょっとずるいと思ってから、観始めた1回目の倒れ方。

・・・ポーズ変わった?

気絶時間が短めなので、カッコいいポーズで倒れていても、耐えられそう。

効率的に、かっこよく見せる技を心得ていて、さすが2番手、と思いました。

ラストは、トップコンビの名場面(星風さんの演技に涙)なので、倒れ方をうまくしても、目立たないので、コスパが悪いです。

次の場面への休憩に充てる方が賢明。

 

というわけで、

「桜木さん」「凛城さん」は美しさのキメポーズで去り際を決め、

「芹香さん」は1回目、派手に倒れて目立ち、目立たない2回目は、体力温存とポーズを地味にする。。ちょっとずるいけどうまいやり方・・・。

「愛月さん」は、トップコンビの邪魔をしないよう、比較的地味!?ならば名演技。

(前向きに捉えた贔屓目です。)

死に様も、見せ場にするかどうか、役によって、ジェンヌさんによって違いますね。。

 

②セリ下がり

フィナーレで、「真風さん」が上手袖!?でセリ下がります。

でもその場面、真っ赤な衣装で「芹香さん」が「宙男様」を引き従えて、踊り始めてます。。

ここ、すごくカッコいい場面と、過去の感想で書きました、超見所

「芹香さん」の目立ち度もMAX、かっこよさも個人的にMAX。

一方、舞台上手側で、静かにセリ下がるトップスター・・黒の衣装でスポットも暗め。

もう少し、時間ずらせない!?と言いたいけれど、難しい場面。

余程、視野が「シマウマ」じゃないと、お二人同時に見れないです。

「真風さん」ファンなら、きっと舞台上手を選択。

でも、一般的なお客様は、舞台中央を見そう。

去り際は、もう終わった場面の人・・・手の使い方等、力を抜いてないだけに無念。。

「日本物ショー」に引き続き、フィナーレまで、おいしい場面をさらう「芹香さん」。

ご本人のせいでもなく、構成の問題です。

「華」の優劣ではなく、立ち位置と人数の多さ、真っ赤な衣装の方へ目が向くのは仕方ないし、超美しい。

「セリ下がり」は、舞台中央で、邪魔がなく、スポットが一人当っていてこそ、際立つと実感。でも力を抜かない点が、さすがジェンヌさん、「真風さん」。

 

というわけで、今回気になる①②の場面は、「芹香さん」上手ずるいと思いました。

 

個人的感想なので、ご容赦ください。

あくまでも、私が観劇してた時点なので、変わってるかもしれません。

 

さいたまんぬ

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村 にほんブログ村 演劇・ダンスブログ ミュージカルへ
にほんブログ村 にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 演劇(観劇)へ
にほんブログ村