『ファントム』は「芝居」が難しい作品!?~共感できない「クリスティーヌ」役.etc~
個人的な疑問とぼやきです。
そして個人的な感想と理解不足は承知してますので、ご容赦ください。
『ファントム』は、個人的に共感できる主要キャストがいないです。
歌の「トップコンビ」で、満を持して上演が決定した『ファントム』。
豪華なセットで劇団の気合いを感じます。
「海外ミュージカル作品」とはいえ、演出の変更?で、ダンス場面など新鮮で、舞台が宝塚らしい華やかさが備わっていて、見応えがあります。
トップコンビの歌唱だけでも成功したと、断言できそう!!
だから、影響のないことです。
元々、分かりやすい作品でないと、理解できないか、理解に時間がかかります。
ただ、「クリスティーヌ」の印象が薄くて、「キャリエール」を美化した記憶が残っていた理由が、昨日の観劇で分かりました。
多分、当時も「クリスティーヌ」に共感できず、比較的「キャリエール」と「エリック」の関係の方が共感できたり、感動した場面だった結果、記憶に残った!?
『エリザベート』に登場する人物たちより、キャストの性格が割と固まっている印象があります。
それだけに、共感できない人物に説得力を持たせられるかは、演技次第?
より感動的な作品になりそう、と思いました。
ネタバレですが、有名な作品なので、ご容赦ください。
そして、個人的な作品への印象です。
個人的に、ヒロイン「クリスティーヌ」にあまり共感できないです。
歌の才能を見出してくれて、歌の指導をしてもらう内に、「エリック」の優しさや、「彼からの愛」を感じ、そこに惹かれていく・・・
それが「愛」なのかは分からなかったです。
ただ、「慕っている」のは分かります(*゚.゚)(*。。)ウンウン
そして、「エリック」の全てを理解したくて、「仮面」を取った姿を見たいと伝える。
「キャリエール」から「仮面」に隠した顔を見てはいけない、と忠告を受けています。
覚悟の上で、「エリック」に想いを伝え、勇気を出して「エリック」が仮面を外した姿を見て・・・・・
「クリスティーヌ」叫んで逃げてしまうなんて・・・ Σ(||゚Д゚||)ガーン
「エリック」が気の毒過ぎる (TwT。)ウゥゥ・・・
幼い頃に刻みこまれた心の傷、歪んでしまった心をようやく、「クリスティーヌ」への「愛」によって、救われようとした矢先に、ぶち壊されてしまった・・・
『エリザベート』の「ルドルフ」の台詞「もはや、生きる当てもない・・」状態。
「クリスティーヌ」をフォローすれば、若いし、覚悟が足りなかったのかもしれない。
「エリック」を包み込むような大きな愛ではない、彼女の「エリック」への想い。
そして、ものすごい、醜い顔なのかもしれません。
でも、ディズニーの『美女と野獣』で、「ベル」は「野獣」を愛してるやん。
ただ、そういう設定の「クリスティーヌ」役だから仕方ないです。
共感できないのは、私だけかもしれません。
とはいえ、あんなに美しい魅力的な歌声で切々と、「あなたの全てが知りたい~」
と言われた後に、叫んで逃げるのは、ひどい(T△T)
と、思ってしまいました。
「真彩さん」に罪はないです。
あるとすれば、思わず心を動かされてしまうような「美しい歌声」とひたむきに見つめる目。無邪気で、純粋。
宝塚の作品で、ヒロインに共感できないのは、個人的にはあまり好きではないです。
「エリック」は、置かれている立場を思えば、多少性格が歪んでも、仕方ないです。
全て共感できなくても、少し気持ちは分からなくもないし、同情します。
「キャリエール」は、若い頃の過ちとはいえ、元凶であり罪な人。
ただ、彼なりに責任を感じて「エリック」を見守ってる点で、まだいい。
「エリック」「キャリエール」「クリスティーヌ」で、一番共感しにくいのが、
個人的には「クリスティーヌ」です。
(よってヒロインより「ベラドーヴァ」役の方がより、いい人に見える。)
ラスト、「エリック」は、一応満足して、「クリスティーヌ」の愛に見守られ?
作品は終わります。
(「クリスティーヌ」をそれでも愛している辺りが、不憫でいい人に思えてしまう・・・)
「クリスティーヌ」の「愛」の形が、初観劇ではよく分からないものの、「クリスティーヌ」の「美しすぎる歌と歌詞」は、「エリックへの愛」を感じます。
その「愛」を、私と「エリック」が誤解したのか、今日考えようと思いました。
「クリスティーヌ」も仮面を外した時、彼の元を去る際の演技次第で、印象が変わりそう。
もっと、「エリック」に対しての「想い」の形が分かりやすければ、納得できそう。
なので、「クリスティーヌ」役は難しい・・・と思いました。
失礼ですが、過去のキャリエール役者は、「エリック」と拮抗していて、そちらへ意識がいった結果、「クリスティーヌ」の記憶が抜け落ちてます。
「彩風さんキャリエール」は、少し頼りなげな様子が、元凶を作りそうな感じに見えて(失礼)、持ち味得!?な印象。
父子の愛の場面(過去の印象に残ってる銀橋場面)、お二人らしい形の関係性で新たな印象になりそうな予感。
初観劇では、「望海さんエリック」のパパにしては、若く見えてしまいました。
でも、昨日の「キャリエール」でも、「抑えた演技」が新たな印象で良かったです。
今後、「包容力大のキャリエール」になられるのか、楽しみ。
「望海さんエリック」は、お二人に合わせるのか、独自路線を進まれるのか、分かりません。
昨日は、歌の素晴らしさと、気の毒感で、心の闇まで、感じる余裕なし。
ただ、「エリック」の生育過程?が作品内で説明されているので、「エリック」像は、比較的分かりやすいです。
「歌」は文句なく素晴らしい3名の主要キャストの方々。
今後のお芝居の変化と、自分の中で納得できるか、楽しみです。
難しい作品も、リピートしたくなる点では、劇団の思惑?に乗っかってます。
(この作品は話題作ですが)
「雪美男様たち」を観るだけでも、リピートしたいです。
いつも、作品が終わる頃には、大概気に入ってるので、きっと感想は変わります。
さいたまんぬ