『マリー・アントワネット』帝劇:感想⑧Wキャストの組み合わせの重要さと、変わりゆく演技。
昨日、初の「マチソワ」をしました。
以前、友人から、「大阪へマチソワしにいくわ」のメールを見た時、
「街をぶらぶらするのが、楽しみなんかな(そわそわ)?」
と思った日が懐かしい・・・。
「B席」が取れた日程で限られ、もう昼夜問わず。
昨日で、キャストの組み合わせが、ほぼ出揃いました。
長い題名が、感想です。
個人的感想なので、ご容赦ください。
①「アントワネット」と「フェルゼン」の組み合わせで、涙の出る量と場面、涙が出ない時もありました。(個人的)
②「Wアントワネット」と「ルイ16世」の親密さも、組み合わせで印象が違います。
③「Wアントワネット」と「Wマルグリット」も印象が変わります。
ただ、「マルグリット」は、「ソニンさん」と「昆さん」では、
作品全体の印象が大きく変わって見えます。ここは変わらない印象。
そして、キャストの組み合わせで、受ける側の演技も変わるのと同時に、個人の演技も変わっていってる気がしました。
【キャストの組み合わせが大事なので、昨日観たキャスト】
昼:笹本・昆・古川・佐藤
夜:花總・ソニン・田代・原田 (敬称略)
一巡して、自分の中で、一応、自己満足しました。
まだまだ、周囲の方々が気になる。
オペラグラスでは、焦点を「一人」に絞らなければならない。
でも、涙でぼやけて、焦点が合わない (TmT)・・・
「メインキャラの見せ場」での周囲の方々の表情が面白いです!!
優柔不断で、交互に見た結果、中途半端感に、次こそは!の繰り返し。
そして、演技が変わっているのです。。
長くなりそうなので、印象的だった点から順番に数回に分けます。
ほぼ、備忘録なので、ご容赦ください。
・演技が変わってた「佐藤さんルイ16世」
前回、「アントワネット」が監禁部屋で子供たちに子守歌を聞かせてる間、
「佐藤さん」は起きていたと書きました。
昨日は、寝てました。
本のページが、風でめくれても、そのままなのが、上手いと思った、小さなツボ。
・「ソニンさん」は、「涙をこぼしてた」のが、「かなり号泣」になってました。
・「坂本さんジャック・ピエール」は、「小者」な人物で統一されてました。
「ソニンさん」の「熱さ」はそのままです。
目的が「ソニンさんマルグリット」は「正義」、「オルレアン公」は「野心」
とはっきりしていて強い!!
それに、取り入ったり利用して、「稼ごう」が目的の人物。
その時々の状況で、すぐに裏切りそうな人物。
「小者感」は、地味とか目立たないのではなく「小者的な人物」により見えました。
「坂本さん」の演技は、「Wマルグリット」で大きな変化はなくなってました。
この方の声もハリがあって、演技もお茶目さも忘れず、好きです。
でも、今回の役は、「オルレアン公」より、個人的には嫌な人物。。
・「花總さんアントワネット」が裁判で答える場面。
前回、話を真剣に聴いてたのは「マルグリット」と「ロベスピエール」と書きました。
今回、「花總さんアントワネット」の時は、「ロベス」側の人たち(ジャックを除く)も、思わず、興味深そうに聴いてました。
分かる気がする「花總さんアントワネット」の演技。
思わず聴いてしまう感じ。
判決は変わらないけれど、やはり「Wアントワネット」の演技と印象が違います。
・指揮者が「塩田明弘氏」から交代していた!!
出かける前に、読んだ記事で、いそいそと観に行き、違ったので驚きました。
次の公演へ向かわれた!?
つい、舞台の迫力に見入られ、音楽のテンポ等を冷静に聴く余裕はなかったです。
とはいえ、「マルグリット」と「民衆たち」が歌う『もう許さない』(熱い曲)
は、テンポに集中。
確かに、テンポは変わってないです。
(専門分野ではないので、カウントしてみただけでよくわかってない。)
歌が上手い方は、よく、曲の合間にアドリブ的な「音」入れません?
「マルグリット」は多く、曲の盛り上がりに一役も二役も買ってます。
なので、判断や理解が難しいので、今回は「ふーん」止まり。
すでに長くなったので、Wキャストの組み合わせの個人的好み。
・「アントワネット」と「フェルセン」
声質とノーブルさと演技に「政治的な目」を持っていて、周囲を気にして、「アントワネット」の立場を守ることを優先にしてる印象の「田代さん」。
「たとえ相手に嫌われようとも、彼女の立場を守りたい」的な大きな「愛」。
「花總さん」と「田代さん」だと、個人的に貴族オーラの空気が似ているのと、
デュエットが魅力的です。
「笹本さん」は、もしかしたら、演技が変わったのかもしれません。
私が観た時、「古川さんフェルセン」でしたが、「別れ」の場面で泣いている姿が、「恋する女」でした。
ただ、現代的な印象の「笹本さん」と空気が似ている「古川さん」は、声質も合っていてしっくりきました。
そうなると、演技はともかく、見た目もこの組み合わせが似合ってました。
現時点では「古川さんフェルセン」は、やや若い(未熟)印象のフェルセン。
「恋」止まりで、「アントワネット家族全体」を愛してるところまで愛が昇華されていないように見えました。(政治的な深刻さへの憂いがやや薄目!?)
(観た日の印象なのでご容赦ください。)
監禁部屋に、「フェルセン」が助けに来た時、
フェルセン「逃げましょう、手筈は整えました」
アントワネット「子供たちも全員で?」
フェルセン「お子様は後から」
アントワネット「それなら逃げません」
状況的には、危ない橋を渡って助けにきているので仕方がないとはいえ、
「古川さんフェルセン」は、一瞬「子供より貴方優先」で
「子供を置いてはいけないアントワネット」に少し理解できない表情。
「後から助けるって言ってるのに~」感がありました。
「田代さんフェルセン」は、「アントワネット」の言葉に、
やりきれない悔しさと「そうだよね~」と共感してる感じ。
「アントワネットへの愛」に「子供たちも含めた彼女」を愛してる感がある。
結論は変わらない行動だし、1回観た個人的感想です。
寝てる「ルイ16世」のように、変わるかもしれません。
ハマると、細かいところをつつきますが、あくまで個人的印象です。
ただ、人によって、このカップルの組み合わせは、好みが分かれそうです。
何回か「別れ」の場面がある二人。(中々別れない二人・・・)
なのに、二人のカップルで、涙の出る場面が違いました。
と、長文になったので、「アントワネット」✖「フェルゼン」組み合わせの個人的好みで終わります。
ただ、この作品、遠藤周作原作「王妃マリーアントワネット」は必読の模様。
架空の「マルグリット」が登場するのと、舞台より劣悪で過酷な環境の「マルグリット」が描かれているらしいです。
それなら「ソニンさんマルグリット」の「炎の憎しみ」がより理解できそう。
舞台では、そこまで劣悪な環境で育った場面が語りで終わるので分からない。
読んだら、また印象は変わりそうですが、読む時間はない・・・大阪公演!?
さいたまんぬ