「芝居」と「ショー」の組み合わせは大事~宙組公演に思う~
本日、2回目の観劇。
昨晩、月刊「歌劇」座談会の『白鷺の城』を読んでる途中で寝てしまい、そのまま観劇。
それでも睡眠学習の成果?で、『白鷺の城』については、話の背景と流れは納得。
ただ、そもそも『白鷺の城』への疑問とツッコミは、内容ではないので、特に印象に変わりなく・・終わる。
『異人たちのルネサンス』は、話の核への疑問が、やはり解決できずに終わる。
ただ、分かる人が観れば、ツッコミも少なく、いい作品と思います。
⇒「疑問」は、人に聞いて、少し解決°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°(それはまた別の機会で)。
後味が悪く感じた今回の公演、色々理由はありますが、単品はそれ程悪くないです。
「作品の組み合わせが悪い」と思いました。
演出家先生は、公演の作品依頼を「日本物のショー」「洋物作品の芝居」位にレベルで受けて、執筆する際、お互い、組み合わせの打ち合わせはしないと思います。
それを、すごく感じる組み合わせ。
①似ている2作品
コンセプトは面白いです☆彡。ただ、似ている気がする。。
「陰陽師が、狐の化身を時空を超えて追うストーリー仕立ての日本物ショー」
「天才ダヴィンチが、謎の多い「モナリザ」を描いた背景には、一人の女性の存在がいた」
ミステリアスで、ワクワクします ♪o(゚▽゚*o)(o*゚▽゚)o♪
ただ、この2作品、一言で表すと似てません?(ミステリアスな点)
舞台の印象もそのままで、似ています。(真風さんが追い続ける感じ)
②配役が少なく、若手が目立たない。
「ストーリー仕立ての日本物ショー」は、かなり芝居寄りで、人口密度が少なく見えがち。
大人数で踊る場面は、衣装が同じで、顔に頭巾や蓑笠?被っていて、顔が判別しにくかったり、顔が見えづらい(TmT)・・・
『異人たちのルネサンス』も、限られた主要キャストがほぼ、作品の核を担っていて、その他大勢の方々は舞台に華を添えている感じで、印象に残りにくい(失礼)。
真風さん、星風さん、芹香さん、愛月さん、桜木さんで、ほぼ成り立つ2作品。
いえ、この方々は外せないお二人。
それは・・・「寿組長」「松本悠里理事様」(-_-)ウーム
後者のお二人が超目立つと、重厚感がある点は良いです。
ただ、加えて、他の若手の出番が少なく、印象が薄い役なので、引っかかります。
『異人たちのルネサンス』は、その点はもう少し目立つ人も増えるので、「疑問」も少し解消されたことで、印象は上昇していく可能性を確信(フォロー)。
③主演の人物像が影がある。
影がある主役の作品は、悪くないです。
スターの持ち味に合っていたら、魅力的な作品です。
「真風さん」に、2作品共、そこそこ合う感じでした。
特に、大人っぽい色気のある雰囲気と、陰陽師設定は格好いいヾ(≧∇≦)ノ"
でも、両作品が「影がある」≒「暗い」と、観劇後の気分が重い |||||/(=ω=。)\|||||
個人的に「理解できない悩み・疑問」が加わったため、更に後味が悪い。
どちらかが、楽しい雰囲気の作品なら、帰り道が楽しい気分になるのに、考え込みながらの帰宅。
フィナーレで挽回できる可能性が、休演と代役問題が頭をよぎり沈没(想定外)。
④「星風さん」ヒロインの笑顔が少ない。
作品上、笑うことが少ないヒロイン「星風さん」。
個人的な印象で、『天は赤い河のほとり』の「ユーリ」のような、明るくて笑顔がキュートで魅力的だと思う「星風さん」。
「微笑」と言えば、口角が片方少し上がる感じで、目は全然笑ってない物語設定。
「日本物レビュー」も「狐」は殆ど笑わない。
表情が乏しい役柄が、持ち味に合っていないのと、無口なだけに、元気がなく見える。
晴れやかな笑顔の印象がなく終わってしまいました。
笑顔が、主演とヒロインお二人に、両作品共ないと、なんだか寂しい (TmT)・・・
というわけで、ジェンヌさんは健闘されていて、魅力的でも、作品の設定は変えられないので、限界があります。
私は、「悲劇」作品は好きですが、お芝居が悲劇なら、明るいショーが観たいです。
「喜劇」作品で、明るいショーは、役者も観客も、テンションの高さに疲れるかもしれないですが、帰り道は、とりあえず明るい気分になります。
「作品の組み合わせ」が違えば、印象が変わった気がします。
と、いうわけで、「作品の組み合わせ」は重要と実感しました。
個人的な印象なので、ご了承ください。
さいたまんぬ