「ウエストサイドストーリー」が「宝塚歌劇」と「劇団四季」で上演される疑問~上演権の複雑さ~

常々、疑問に思っておりました。

上演作品が、「宝塚歌劇」と「劇団四季」、最近では「ホリプロ」で被らないワケ。

勝手に、「上演権」を獲得した会社でしか上演できないんだろうな、位で納得しておりました。

ただ「ウエストサイドストーリー」は、「宝塚歌劇」と「劇団四季」の両方で上演されているので、今回、疑問が再燃。

少し、調べてみると、「上演権」は、「著作権」に含まれる権利の1つで、かなり複雑なので、一言では語れないと、断念。

上演権は、著作権を有する人(会社)から獲得しても、著作権側の意向を尊重しなければならない、ということは理解しました。

さらに著作権は、脚本・演出のみならず、音楽・振付・衣裳など、広範囲に及びます。

作品によって、「上演権獲得者」と「著作権側の条件」が違います。

ある作品が、1つの劇団、複数の劇団で上演される背景の事情ですね。

 

さて、「ウエストサイドストーリー」

日本での上演権は、「株式会社インターナショナル・ミュージカルス新社」が保有しています。

よって、こちらの会社に「上演許可」を得れば、上演可能となるので、「宝塚歌劇」と「劇団四季」他、複数の団体で上演できるようです。

 

「株式会社インターナショナル・ミュージカルス新社」が「上演権」を保有している作品は、不明。

ただ、上演された作品に、名前がさりげなく現れてました。

雨に唄えば」(2003年星組公演)、「ガイズ&ガールズ」(2002年月組)など。

それ以降は見かけないので、は「謎」ですが、宝塚以外の舞台でも上演されています。

なので、劇団が上演権を獲得していないことは、納得です。

ただ、この会社、2013年10月1日時点では、「阪急阪神ホールディングス」のグループ会社でした。(Wikipedia参照)

現時点では、名前がなく、会社の存在自体が「謎」となりました。

(さいたまんぬの限界)

とりあえず、「ウェストサイドストーリー」の上演については、解決しました。

 

オペラ座の怪人」は、著作権側(アンドリュー・ロイド=ウェバーさんの作品を管理している会社、リアリーユースフルグループ:RUG) が、「演出を変えてはいけない」等、細かな規約を提示するらしく、劇団四季が上演権を持っているようです。

制約の多い、宝塚歌劇では無理ですね。

 

「ファントム」は、「モーリー・イェストン作詞作曲、アーサー・コピット脚本」版なので、「オペラ座の怪人」とは違うのと、宝塚以外の舞台でも上演されているので、上演権をどこが獲得しているかは、「謎」です。

 

エリザベート」は、

宝塚歌劇団雪組の古澤真プロデューサーが、ウィーン在住の小熊節子のコーディネートにより、他のプロダクションを抑えて、上演権を勝ち取った。」

とあります。

(エンタメ特化型情報メディア スパイス 2016年12月12日の記事より)

そして、演出は「ウィーン劇場協会」の許可する範囲内なら、プロダクション毎に自由なようです。

主役が「トート」だったり、「東宝版」、「宝塚版」と演出も違い、かなり自由度高いですね。

 

「ウエストサイドストーリー」の謎から、かなり飛躍しましたが、「上演権」より、裏ボス「著作権(会社)」の力の強さが分かりました。

私も「引用」が「盗用」にならないよう、気を付けます。。

高そうな「上演権」、「借りる」より「獲得」する方が、初期費用はかかります。

でも、成功すれば、再演を重ねて元は回収でき、独占できる。。

エーヤン \(*T▽T*)/エリザベート!!

 

そろそろ、新作の海外ミュージカルが観たい!と思っても、「上演権」を考えると、再演になるのは仕方がないことも、納得がいきました。

ホリプロ」お金かけて、本格的に参戦してきましたね!!

(「ビリーエリオット」「メリーポピンズ」の上演権獲得☆彡)

 

そして、本日は「エリザベート」先行先着順方式のチケット、熾烈な争いに敗北。

いえ、繋がらないので、参戦すらできずに終わった感あり "(/へ\*)")) 。

 

「上演権獲得」に踏み切った、当時のプロデューサーは、勲章ものですね。

サラリーマンなので、ボーナスアップ位なのでしょうか。。。

 

個人的興味のつぶやきで、間違いがあれば、ご容赦ください。

 

さいたまんぬ

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