雪組「Gato Bonito!!」②~彩彩コンビの危うく美しいバランスについて思う~

長い前置きに「ネタバレ」が含まれているので、ご観劇前の方はスルーしてください。

「犬派」さいたまんぬにより、偏見もご容赦ください。

 

初回、気になった「ニャー」と「グー」手。

ついでに、ラテンで統一されてない中途半端感。

2回目は、初回ほど気になりませんでした。

インパクトが大きかっただけで、お芝居の「あたし」の数より少ないです。

 

「ニャー」決めポーズで客席から「笑い」が起きていたので、温かく受け入れられたようです。(さいたまんぬも)

でも、望海さんのアドリブが1場面入ります。

「藤井先生は、ホントは犬好きなの。でもね、(略)」

と仰ってました。

先生の「言い訳」なのか、余程「先生は犬好き」と(お稽古中に)思われたのかは、気になりました。

上から目線で失礼いたしました。

 

気になった点を除けば、藤井先生の「ショー」はやっぱり楽しいです。

そして、リピートするとまた、見え方も変わります。

昨日の感想書いた人とは別人と思ってください。

 

①「望海さん」が「花男」になっていた。

望海さんの登場シーンは「ニャー」ではなく、「ザ・ラテン男」で統一されてます。

「妖しい猫」が「豹」の感じもして、カッコよくまとまってました。

いかにも、トップです!という感じで、最後に「ジャーン」と登場したり、群舞を率いて踊る空気感が「ラテン・ショー」という要素も加わり、花組っぽく感じました。

単に、直前に観たショーが「BADDY」(毛色が違う)と「Sante!」(花組)なので、そう思っただけかもしれません。

ただ、「圧倒的なトップ」型になってました。

誰が見ても「この方がトップね」、と分かりやすい登場の仕方と、違和感ない風格。

なので、もう、「望海さん」を脅かす存在は「雪組」にはおらず、君臨されてました。

舌足らずのさいたまんぬには、決してできない

「アラルラウラオラウラアラ~」と舌を回す感じもカッコよかったです。

あれ、できない方もいるはずと思うのですが、「ラテン・ショー」をすると決まったら、練習するのでしょうか!?

 

前置きが長かったですが、こちらが本題です。

②「彩彩コンビ」考

初めてお二人を観た時、立ち姿が似ていたので、左右に並んでいらっしゃると、分裂したかのようで、判別がつかなかったです。

「彩彩コンビ」が好きなので、今、困ってます。

お二方とも好きな前提での、暴言をご容赦ください。

トップスターとしての「華」は、やはり「彩風さん」にあると思います。

登場すると舞台が「太陽」のように明るくなり、立ち姿がすらっときれいなので、とても目立ちます。

「透明感のあるスターさんだな~°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°」

と思います。

芹香さんと、系統としては似てます(さいたまんぬ脳内で)。

「透明感のあるスターさん」が好きなのと、「正統派ヒーローが似合うスターさん」が好きなので、超偏見が入ってます。

この系統が「トップスターの正統派」と思っております。

今の5組のトップスターでは、う~む、、、、強いていえば、「珠城さん」!?

何だか、今は「個性派」時代です。

「正統派」も「個性派」も魅力が違うので、優劣はないです。

今は、「個性」の方向性が違うトップスターさんたちだけに、面白いですね。

☆の各先端にいらっしゃり、結果としてバランスが良いです。

で、「彩凪さん」。

「彩風さん」と途中までは、分裂したかのように似てましたが、ちょっと「ダーク色」が濃くなりました。「悪役」が似合う意味ではなく、「色」が加わりました。

「個性」・・・「色気」とでも言うのでしょうか。

双子に見分けが付くようになった感じで、身に纏う雰囲気が変わりました。

これまた、「愛月さん」と少し似ています(さいたまんぬ脳内で)。

ただ、「愛月さん」にも「色」は付いてますが、「芹香さん」との関係性を含めて違います。

それは、さておき、

「彩風さん」が2番手になられた時、

「ついに来たか」とショック半分、「やっぱりな」が半分でした。

その後は、役の付き方や羽付き等、明らかに差が出てきました。

今回のショーでも、幕開け直後の「彩風さん」の登場の華やかさ。

「もう双子じゃない」、「ピン」で立ってる、立つべきスターさんだ!と思いました。

 

でも、王者「望海さん」の左右に、「彩凪さん」「彩風さん」が並ぶと、同格に見えて、しっくりするのです。

「朝美さん」や「永久輝さん」では、「彩凪さん」ほど、しっくりこないのです。

左右が「彩凪さん」「彩風さん」だと、二等辺三角形になるのです。

じゃあ、Wトップにすれば?と思うと、首を横に振ります。

やっぱり「彩風さん」が真ん中です。

でも、「彩風さん」の「対称位置」に、一番しっくりくるのが「彩凪さん」なんです。

いずれ、「彩風さん」トップスターの時代が来ると思います。

その時の事までは妄想してません。

今の真ん中「望海さん」の左右に「彩彩コンビ」の二等辺三角形がいいのです。

「早霧さん」時代は、「早霧さん」「咲妃さん」「望海さん」の「トリデンテ」。

対する今の雪組は、

・「望海さん」「彩風さん」「彩凪さん」の(ちょい弱)「トリデンテ」から始まる男役陣のピラミッド(花組っぽさ)

・「望海さん」「真彩さん」コンビ(ちょい弱トリデンテを補う)

という2つの魅力が味わえる贅沢な体制だと思っています。

「彩凪さん」に対して、「ピン」のスターとして

・別の組でトップ

・「彩風さん」より先にトップ

・「専科」

とか、あまり思わないです。

(ピンでの存在への、否定の意味では決してありません。)

でも、今の「彩風さん」とバランスがいいのは「彩凪さん」です。

お二人で支えている事が、「望海さん」の雪組が、輝いている一因だと思います。

ショーで並んだ時に、「しっくり感」と「満足感」が得られたのが、このお三方の並びでした。

それと、「望海さん」「真彩さん」のコンビもしっくりきます。

もう、「彩彩コンビ」と呼ばれなくなってます。

でも、さいたまんぬにとって、「望海さん」体制下において、「彩彩コンビ」は右大臣左大臣のように必須なのです。

このことを認識させ、堪能させてくれるのが、今回のショーです。

 

さいたまんぬ

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