宝塚歌劇の黄金比率(新作と再演が7:3)~ベテラン演出家の返り咲きから「次の再演作品」を予想!~
いつも長いので、結論から申し上げます。
「ノバ・ボサ・ノバ」
いかがでしょう?
理由を以下に綴ります。
宝塚歌劇101周年にあたる2015年4月に歌劇団理事長に就任された「小川理事長」。
ブログ内で、集客率の向上への新たな取り組みを積極的に進めていらっしゃり、「理事」では、最注目株のお方です。
・8カ月前を基本に本拠地作を発表
・新作と再演が7対3になるのが宝塚の黄金比率
(2014年の100周年も3割が再演だったらしい)
元野球選手、分析は得意と思われます。
でも、この「黄金比率」の根拠データを知りたいです。
まずは、100周年(2014年)の公演で検証。
・大劇場公演は宝塚大劇場初日で記載、バウのワークショップショップは省略
・年度単位でなく、100周年ということで1月~12月で計算
間違っていたらごめんなさい。
(☆:再演作品)
2014年1月 星組「眠らない男・ナポレオン」・梅芸月組「風と共に去りぬ」☆
ドラマシティ・日本青年館「翼ある人びと」・中日劇場「ロバート・キャパ」☆
2014年3月 月組「宝塚をどり・明日への指針・TAKARAZUKA花詩集100!!(略:宝・明・TA)」
ドラマシティ雪組「心中・恋の大和路」☆・全ツ雪組「ベルばら~オスカルとアンドレ編~」☆
2014年5月 宙組「ベルばら~オスカル編~」☆・バウ星組「かもめ」・日本青年館専科「第二章」・シアターオーブ星組「太陽王」
2014年6月 雪組「一夢庵風流記 前田慶次」「ショー」・バウ花組「ノクターン」・
2014年7月 星組「The Lost Glory」「ショー」・日本青年館月組「THE KINGDOM」・
2014年8月 花組「エリザベート」☆・全ツ宙組「ベルばら~フェルゼンとアントワネット編」☆・ドラマシティ月組「THE KINGDOM」
2014年9月 月組「PUCK」☆「ショー」・バウ宙組「サンクチュアリ」
2014年10月 バウ雪組「パルムの僧院」、日生劇場雪組「伯爵令嬢」
2014年11月 宙組「白夜の誓い」「ショー」・武道館ライブ星組「REON」・全ツ星組「風共」☆
2014年12月 バウ星組「アルカサル」
同じ作品(大劇場公演を博多座で公演したもの、劇場を変えたもの)は除いて数えました。
合計34作品
新作:24作品、10作品
「7:3」になるように工夫した辺り、少し怪しいです。
でも、一応、黄金比「7:3」です。
そもそも、小川理事長は、101周年に就任されたので、この比率を見て「黄金比率」と思ったのか、それ以前からの通説なのか、分かりません。
コスパが悪い事と、通常は年度単位(4月~翌年3月)でスケジュール表できている為、他の年は、計算しません。
ただ、「7:3」比率で上演を、「有言実行」しそうなことは分かりました。
100周年は、記念の年なので、宝塚の代表作「ベルサイユのばら」「風共」が多いのは、例外でしょう。「エリザベート」も代表作なので、入れてもいいのですが、輸入ミュージカルなので、微妙なラインです。
というわけで、それ以外の再演作品は、以下のとおり。
「ロバート・キャパ」
「心中・恋の大和路」
「PUCK」
「エリザベート」
4作品、少ない。。
つまり、『ベルばらが4作品、風共が2作品』 Σ(・□・;)
全国ツアーで上演できる作品なので、多くても気づきにくい(さいたまんぬだけ?)。
100周年は、宝塚歌劇発展に尽力された「植田紳爾先生」感謝年でもあったのですね。
現在、劇団に在籍する演出家は、ざっと以下のとおりです。
(もっといらっしゃいますが。。)
植田紳爾★、柴田侑宏★、酒井澄夫★、岡田敬二★、草野旦★、三木章雄★、
正塚晴彦、小池修一郎、中村暁、石田昌也、谷正純、中村一徳、木村信司、
藤井大介、植田景子、齋藤吉正、大野拓史、
小柳奈穂子、鈴木圭、稲葉太地、生田大和、原田諒、田渕大輔、
上田久美子、野口幸作、樫畑亜依子、谷貴矢.etc
(「謝 珠栄」先生は振付家に分類されてました。)
(★は100周年に発表された殿堂)
(Wikipediaより引用)
100周年の「再演作品」は、演出家のベテランの筆頭格「植田紳爾先生」
最近、植田先生に次ぐ、ベテラン「柴田侑宏先生」の作品が再演されてません??
毎年、一つは再演されておりますが、
今年度(2018年度)は、
「あかねさす紫の花」
「うたかたの恋」
「凱旋門」
・・・やはり多い。
先程の「7:3」の黄金比の「3」の約3割位を占めているわけですね。
「再演作品」は、説得力ある「名作、人気作」あることから、何度も再演されているものが「鉄板」。
古い作品=ベテラン演出家作品
の構図も分かります。
若い演出家先生は、「新作作り」、ベテラン演出家先生は「再演」と「棲み分け」できてますね。
毎年再演作品は、上演され、最低1作品は、大劇場公演に組み入れられる感あり。
「殿堂★」を年功序列?順にあげると、次は、
酒井澄夫⇒「ガイズ&ドールズ」(2015)は脚色で微妙。
「Bouquet de TAKARAZUKA」(2017)は新作。
岡田敬二先生⇒「シトラスの風」(2018)
というわけで、ベテラン演出家先生の作品は着々と、採用されております。
酒井先生は、「ショー作家」として、まだ新作が書ける「現役」と無理矢理解釈。
そして、「殿堂★」は、「草野旦先生」「三木章雄先生」
このお二人の先生で、「大劇場作品」で「名作」と自信を持って上演できる作品といえば、、、
「ノバ・ボサ・ノバ」(草野旦先生)
しかも、理事が雪組トップスター時代に主演されている「名作ショー」。
再び、どこかの組へ「降臨」されたとしても、世間一般への違和感は少ない。
そろそろ、再演されてもおかしくない。
(2019年再演なら10年ぶりときりが良い数字)
ありえそう。。。
と、頭によぎりました。
さいたまんぬ
(朝日新聞デジタル2015年6月15日 より引用)
(日刊スポーツ2014年1月11日より引用)