早霧さんの魅力~雪組人気は、同じく「客観性と配慮」型の望海さんとの相乗効果!?~
「早霧さん」については、「ノーマーク度高」なので、偏見をご了承ください。
いつも前置きが長過ぎるので、結論だけ先に申し上げると、
・「早霧さん」から滲み出る温かい雰囲気は、「客観性」と「配慮」だと気付いた
・「望海さん」は同じ系統で、「雪組人気」は「客観性と配慮」の相乗効果だった
「早霧さん時代」の雪組人気は周知の通りで、色々な説があります。
さいたまんぬの中で、新たな認識が出来たので、つい書きたくなりました。
いつもの独断と偏見です。
「早霧さん」在団中の、オフのイメージは、「ほんわかしたお方」(「歌劇」より)
客席で聞いた「早霧さんファン」のお声は「シャープなダンス ヘ(≧▽≦ヘ)☆彡」
さいたまんぬが観た舞台の感想は、
「どの役にもそれなりにハマって、地味な割に、この人いなきゃ、舞台締まらんな」
「地味」は、役柄によるものです。
「静」で「受け身」な役が多かったので。
ただ、最初に目に留まったのは、°˖✧ビジュアル✧˖°でした。
多分、2010年雪組「ロジェ」・・・多分金髪の人。
プログラムを観に行った記憶があります。
それ以降は、活躍に反比例して、「ダンサー」や「カッコイイ」イメージはないです。
「失礼」連発ですが、「調和型で作品に恵まれたお方」でした。
勝手に、ヒット作の連発にひがんでおりました。
でも、舞台でお痩せする姿に、「舞台に命削ってる」と心配し、そこから、「舞台にかかける情熱」も感じました🔥。
(痩せ方は、人によるので、痩せない人が舞台に命かけてないなどとは、決して申し上げておりません。誤解を招く表現なら、ごめんなさい。)
「早霧さん」は、
「周囲を圧倒し、頂点に君臨するトップ」
より
「私たちが支えなきゃ!と、周囲が手を差し伸べて担ぎ上げたくなるトップ」
の方がしっくりきました。
「華至上主義」のさいたまんぬの好み系スターさんではありません。
でも、「それ以外系」の1系統として、好みのスターさんでした。(上から目線・・)
原則「大劇場公演」しか観ていない事、トップ時代のショー作品は、他のスターさんたちが活躍できるものや群舞が印象に残った為、「ダンサー」を堪能した記憶がないので、「早霧さん」の魅力を語る資格はないです。
ただ、
・「周囲が担ぎあげたくなる」というのは、その「要素」がある事
・ヒット作品に恵まれたのは、本人の功績である事
以前、ある脚本家の方が、「花總さんは思わず創作意欲が書き立てられる人」という記事を読みました。
そう思わせるのが、役者であるという主旨が伝わりました。
なので、「早霧さん」は「すごい」とは思っておりました。
ただ、失礼ながら、「ほんわか」≒「天然(計算でない意味)」と思っておりました。
その点を、「早霧さん」への関心度が低く、且つ、ヅカ熱平熱により、インタビュー記事を熱心に読んでいなかった為、誤解しておりました。
ごめんなさい~m(。≧Д≦。)m
今更、謝ったところで、「早霧さんトップ時代」の作品は好きでよく観ていたので、特に後悔はないです。
人並みに、スターさんが去られた喪失感は、大いにありますが。。
前置きが長くなりました。
で、昨日2つの「早霧さん」の記事を読みました。
①「日経ウーマン」2018年6月号
②「宝塚イズム37」
です。
①で印象的な発言を抜粋します。
・組織人として全力疾走した日々
・「辞めるときは自分の都合ではなく、次の世代へ受け継ぐベストなタイミングであるべきと考えていて、実際そうしました。」
・「自分の気持ちを押し通すより、流れに身を任せた方が結果的に上手くいくことが多かった。」
②についても抜粋します。
・「コメディー作品は演じる側には「力仕事」なんですよ。」
・「(略)例えば悲劇的な作品は、台本や演出の指示するところを演じれば美しく見えたり、その世界観が立ち上がるように思います。一方でコメディーは、役者がもっているエキスというか、その個性を上乗せすればするほど、作品が膨れ上がって面白くなり(略)できあがった台本に甘えるのではなく、そのうえに自分がもっている個性を乗せていかないといけない、そのあたりが「力仕事」。」
・私に期待する声があるなら、私は表現し続けなけらばいけない。
・自分では(今の自分を仮に)表現者と言っています。
①について。
いやー、さいたまんぬは、「人生を宝塚歌劇から学びました」とよく言いますが、全然、実践が伴っていないので、拝みたくなる言葉です。
芸を究めるのに「組織人」であることを意識していたとは、「宝塚歌劇」の世界とならではであり、「トップスター」として組をまとめる強い「責任感」が伝わります。「辞め時」として、
「次の世代とのバランス」or「満足いく作品に巡り合えて、頭をよぎった」
と答える方がいます。
どちらでもOKですが、前者は、「客観性」の高さが伺えます。
「流れに身を任せた方が~」これ!!実践できなくて困っております。
「早霧さん」が「ほんわかして見えた」根底に、この価値観が存在したのですね!
そして再び、さいたまんぬの偏見です。
「早霧さん」を役者として見た時、「愛希さん」と同じく「透明感」があります。
強烈な個性を、押し殺していたワケではなく、流れに身を任せた結果、色々な役柄が回ってきた。
その場その場で、期待に応えてきた結果、幅広い役柄を演じることになり、「この系統」ってハマり役があまりないのが、ハマったワケですね。
(「るろうに剣心」はハマってましたので、無理矢理感があるのは承知です。。)
②でも、ご自身に「〇〇の」が「今の段階ではしっくりこない」と仰ってるのも納得。
今後のスタンスも、強烈な個性で役を自分に近づけるより、役へ自分が寄っていくスタンスで、役創りされるのか、興味があります。
残念だったのは、宝塚時代に絶賛された「ダンス」をもっと見ておけば良かったです。
②について。
「紅さん」を思い浮かべました。
「紅さん」ってすごい「力仕事」してるんだな Σ(・□・;)
とは思いませんでした。
役者として、それぞれスタンスが違うと思うので。
元々、得意な人と苦手な人でも、ハードルが違いますし。
お二人のコメディ役の雰囲気も違うので。
結論として、2つの記事を読んで、思ったことは冒頭に挙げました。
追加すると、以前に書いたブログに、「望海さん」は「客観性が高い」と書きました。
なので、お二人は似てるなと思いました。
二人が言葉を交わしたのかは知りません。
ただ、同じスタンスで「客観性」が緻密な舞台作りと若手スターの育成にも繋がり、「雪組」がブレイクしたのだと、「ヒット作品」の裏側にある「戦略」を見たような思いでした。
ブログの題名は、
「プロジェクトX~雪組人気の舞台裏~」でも良かったかもしれません。
そして、お二人に共通するのは、それぞれ、強い「武器」をお持ちなのに、「客観性」を重視された点です。
今の「望海さん雪組」は、劇団側の「歌推し」が強いです。
「客観性」をお持ちの「望海さん」がどこまで、共存させて牽引していくのか、楽しみです。
「凱旋門」観劇まで、カウントダウンが始まりました°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
さいたまんぬ
(参考:過去ブログ~望海さん雪組論~)