「望海さん」が花組トップになれなかったワケ

「明日海さんがいたから」。

トップ就任は、人気や実力と共に「運」がありますよね。

ここでは、「運」や「時期的問題」じゃない、さいたまんぬ妄想論を述べます。

述べる本人も、一行目と「時期的問題」説の方が説得力があるし有力だと思っております。

でも、妄想論は棄てがたいのです。

雪組トップ就任当初、

「望海さんはやっぱり花組の香りがするよね」

花組トップスターの方が似合ってたのにね」

という声をちらほら聞きました。

さいたまんぬも「うん、うん」と同調、

むしろ、身を乗り出して積極的に「そうよね~」と思っておりました。

確かに「望海さん」は、花組の香りがします。

男臭さが滲み出る男役像。

でも、「花男」トップスターに必要なモノが二つ欠けております。

①「オレオレ度」

②  歌を選んだ~歌手としての認知度が上がり過ぎた~

「明日海さん」が花組トップスターになったことについては、この理論では説明がやや厳しい。

ただ、「明日海さん」は花組へ異動して花組トップになられたので、論外に。

「芹香さん」と「柚香さん」、同じ「香」でも、「花組香」として、「柚香さん」が残ったこと、果たして、花男の頂点に立たれた時、ブレイクするか、この辺りは、一考の余地ありです。

 

さて本題です。

①「オレオレ度」不足

 花男は、「オレ様が一番」という自信に溢れ、「オレについてこい」体育会系です。

 後輩の面倒見の良し悪しや気遣い云々ではなく、舞台上の「オレオレ度」です。

 花組だけ「オレオレ度」が必要なんて「オレオレ詐欺やわ~」

 なんて、ベタなジョークは関西人は使いません。

 花組トップスターは、一目置かれる存在なだけに、条件が厳しいのです。

 妄想論なのでご容赦ください。(念押し)

「望海さん」に関する記事を読んでいると、とても自己分析と客観性を持って

 男役を追究されていることが伝わってきます。

 「客観性」、冷静且つ的確な分析力はとても大切です。

 しかし、「オレオレ度」から外れる要素です。

「かんぽ生命 presents ドリームメーカー2~望海風斗、夢への軌跡へ~」

 で、「望海さん」の男役像への葛藤がとても丁寧に書かれています。

 タカラジェンヌさんは皆様同じように、自分の目指す男役像を模索しながら日々お稽 古と舞台を重ねていらっしゃると思います。

 なので、「望海さん」だけ特別とは言っておりません。

 ただ、客観性が強い方なのだなぁ、棄て切れない位強いのだなぁと思いました。

(一部抜粋)

 ・入団すると、いよいよ自分の目指す男役はどうあるべきか、その模索が始まります。男くさい男、中性的な男、華のある男、クールな男……。(略)答えを見つけようともがいていました。

 ・新人公演卒業後すぐのタイミングで、望海風斗らしい個性が出ていたと言われたことはありがたく、今後の方向性を決める上で貴重なヒントとなりました。

 ・雪組に組替えになった時、これは、もっと望海風斗個人としての男役を追求してもよいのかなと考えました

 ・宝塚歌劇は、セルフプロデュースの世界です。そういう時に一番支えとなり、参考になるのは、やはりファンの方々の声です。(略)お褒めの言葉一つひとつに耳を傾けて、その理由を探りながら、取り入れるようにしてきました

 ・宝塚歌劇は、トップスターを頂点としたピラミッド型をなしていることが重要で、美しいピラミッドを描いている組こそ、安定感のある良い舞台をお見せできると思っています。

 ・雪組に入ってからは、私もトップであるちぎさん(早霧せいなさん)の狙いや意図を理解することを第一に、ほかの組子が同じ方向を向いているか、都度確認するようにしていました。

 ・・・一部抜粋にしては、長すぎました。

 でも、「望海さん」の人柄が滲み出ていると思い、引用させていただきました。

 自分らしさを追究してもいいと思った上で、周りの意見を参考に自分に合う男役像を創るという姿勢。

 真面目さ、誠実さ、少し優等生さが滲み出ています。(でも心酔)

 「オレオレ度」は身に付けるものではなく、備わっているものだと分かりました。

 そして、雪組2番手時代の自分の立ち位置の自覚、頼もしい限りですね。

 自覚して、それを実行できるのが、これまた素晴らしい。

 「早霧さん」自身も素晴らしい方ですが、「運」にも恵まれていたと思います。

 というわけで、「オレオレ度」が足りなかったと結論に至ったわけです。

 

② 歌を選んだ ~歌手としての認知度が上がり過ぎた~

 望海さんの歌に聞き入って、芝居の内容がぶっ飛んでしまった。

 という位、素晴らしい歌い手である「望海さん」

 望海さんの歌は、頭の中どころか、お財布まで空っぽになる位、罪な歌唱です。

 その「罪な歌唱」のインパクトが「ダンスの花組」から離れることになってしまわれたのではないか、説です。

 ますます「罪な歌唱」(涙)。

 「歌」を得意とするトップスターは他にもいらっしゃいます。

 「一路さん」や「姿月さん」、、、「春野さん」は花組じゃん!!

 ちょっと苦しいですが、「歌」が素晴らしすぎるあまり、歌劇団の「歌唱部門」の広告塔にされてしまった感があります。

 元々、他の舞台に比べて、歌唱力が弱い宝塚歌劇団

 「歌」を看板にする組を1組位作っておいてもいいんじゃね?

 「ダンスの花組」を「歌の花組」にしなくてもいいんじゃね?

 「そだね~」

 ということで、異動。

 「芝居の雪組」と言っても、「芝居」は、やや曖昧な基準です。

 他の組は、トップさんによって、多少表現が変わることがあっても、「ダンスの花組」は、変わりません。

 ダンスを得意とするわけではないトップさんの時代でも、「ダンスの花組」の表現は変わりません

「ショー作品」の評価の冠には「さすがダンスの花組」~と付いてます。

 改めて書くと、「花組」ってすごいですね~。

 さいたまんぬは、「花組」贔屓ではありません。

 でも花組」はこうあってほしい感』は強いのだなと自覚しました。

 組に優劣はないので、「題名」で都落ち感を感じられてしまったら誤解です。

 「望海さん」は、雪組でトップスターになられた事で、劇団の思惑通り?、「歌の雪組」化しております。

 そして、ご本人の人気に加え、層が充実しており、「雪組人気」の立役者です。

 「私には歌が求められているんだな」という期待に応えていらっしゃるのか、控えめな「オレオレ度」で、武器の歌唱を使いまくっているのか、ご本人に尋ねる機会がないので、今後の舞台を観て感じ取ることにします。

 さいたまんぬは、「望海さん」が「雪組」で良かったと思っております。

 

 さいたまんぬ

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