明日海さんは「一人っ子」の成功パターン

劇場で、たまに横の席の方とお話するさいたまんぬ。

B席は一人客も多いので、初対面でも割と盛り上がります。

で、ヅカの社交辞令として、

「どなたかご贔屓の方はいらっしゃいますか?」

と尋ねます。

そこで登場する名前の2トップが

「明日海さん」と「望海さん」

です。

少し古いですが、「そだね~」(カー女子)と思います。

蛇足:さいたまんぬは、自称「カー女子」です。

おかん(関西弁のおばちゃん)と女子(〇〇代前後)の間なので。おかんよりかな。

お二人とも、違う魅力で、人気があるのは納得です。

さいたまんぬも好きではありますが、

「どこがそんなに魅力的なんだろう?」

と、分析する位の冷静さを保てる程度です。

「あかねさす紫の花」の中大兄皇子「明日海さん」が控えている事もあるので、「明日海さん」について、綴ります。

ここからは、ヅカ友ゼロで妄想癖のあるさいたまんぬの主観です。

ご了承ください。

一人っ子政策」というヅカ専門用語がありますよね。

家族からよく、話が長いと、注意されるので、先に申し上げます。

題名の「一人っ子」は、ご本人が「一人っ子」という意味で使用しています。

ちなみに、さいたまんぬも、「一人っ子」です。

なので、明日海さんには失礼極まりないですが、インタビュー記事の発言等から、同じ「一人っ子」として、「あ~、一人っ子だな、この方」と思うことがあります。

そして、明日海さんはトップ就任4年目?余裕が出て来られたのか、上級生になったからか、発言に本音が、より垣間見え、「一人っ子」節が表れやすくなりました。

「一人っ子」の悪口ではありません。

「一人っ子」同士だと「あるある」という「一人っ子」特有の性質があります。

ハウツー本に「一人っ子の育て方」がある位なので、「一人っ子」ではない人からみると個性的に映るかもしれません。

逆に「一人っ子」のさいたまんぬからすれば、兄弟のいる人たちも、特性があります。

姉弟」、「兄妹」、「兄弟」、「3人姉妹」、「異性含み3人兄弟」等で違いがなんとなく分かります。

後付けも多いですが。。

さいたまんぬは、従姉弟とも、年齢が離れているため(皆すごく年下)、「一人っ子」気質が強いです。

且つ、両親共に兄弟がいるので、両親とも、「違い」を感じます。

親といえども理解してもらえないなと思うのが、「一人っ子」気質の部分です。

そんなわけで、「一人っ子」を嗅ぎ分けることは(少し)できます。

「明日海さん」は最近、より嗅ぎ分けやすくなりました。

何より言いたかったのは、「明日海さん」は、

宝塚歌劇団という、結構、「一人っ子」には難しい環境の中で、

トップスターとして確固たる地位を築いた、

「一人っ子」の成功者°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°であることです。

「全国一人っ子協会」から「一人っ子栄誉賞」を授与したい方なのです。

「一人っ子」と言えば、よく「マイペース」が挙げられます。

周囲を気にしない「マイペース」。

この資質、「一人っ子」は確かに共通して持っています。

しかし、上手に使えるかどうかは、性格次第です。

うまく育てば、芸術家に多いですよね。

「集団規律」が重視される宝塚歌劇団において、「一人っ子気質」を守り通し、且つ周囲との調和を取りながら、トップスターまで上り詰めた点がすごい!!

やはり競争社会なので、気が強く、ある程度、鈍感力が必要だと思います。

しかし、明日海さんは「一人っ子気質」で乗り切り、ようやく、周囲を従える力を身に付けたことを、最近ご自身も自覚されたのではないでしょうか。

その結果、「明日海色に染め上げた花組」で魅力炸裂中な訳です☆彡。

あと、ご自身の魅力と理想の男役像へのギャップに迷いがあるように見えていたのが、「ポーの一族」で、吹っ切れた感がありました。

勝手な憶測ですが、次回の花組公演「メサイア」のポスターで確信しました。

簡単に言うと、

①周りはピンク色の服が似合っていると言ってるのに、

②「私は青色が好き。私が着る服は青色なの!(一人っ子は言い出したら聞かない)」

③ピンク色を無理矢理着せたら、めっちゃ似合って、本人も納得で気に入ったご様子。

④「私はピンク色が似合う」と自覚した途端、ピンク色の服の着こなしに拘る。

という感じです。

周囲は、長年の付き合いもあり、言い出したら聞かない「一人っ子」は承知なので、黙って合わせてくれます。

「一人っ子」が得意分野を追究し始めたら、妥協しないので、他の追随を許しません。

その結果、ようやく、花組は充実期を迎えました。

めでたし、めでたし(完)。

と、ここで終わると、「明日海さん」がいかにすごい「一人っ子」であるかが、伝わりません。

置かれた環境が「一人っ子」にしては、「不利」であった「明日海さん」。

スター路線を走って来られてましたが、「一人っ子」さいたまんぬから見ると、

「ひぇ~、過酷だな」の連発街道でした。

「一人っ子」は、基本的に家庭内では比べられないので、マイペースに生活し、一人でも平気。

逆に、マイペースを乱されることを嫌い、他人と比べられると、「弱る」か「気にしない」に分かれます。

「明日海さん」は、後者でした。(さいたまんぬは勿論前者)

ご自身は、女役を充てられることへの葛藤が頭の大部分を占め、他人と比較されることはあまり気になされなかったと、推察してます。

むしろ、対にされることが多かった「龍さん」は「一人っ子」ではないので、気が気じゃなかったと思います。

さいたまんぬは、「明日海さん」に対して、

「一人っ子」だなぁ。早く、ご自分の魅力に気付かないかなぁ。

という点が、頭の大部分を占めていたので、全然舞台の記憶が残っておりません。

(やはり「一人っ子」)

失礼ながら、「芝居」にこだわるより、その無敵なビジュアルの活かし方を追究しておくれよ~、と思っておりました。

そこに、個人の魅力を引き出す稀代の演出家、小池大先生が手を差し伸べました。

ポーの一族」は凄かったですね~°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°

そして、役柄がハマったところで、ようやく役者として「明日海さん」を意識しました。

こだわり続けていた「芝居」に着目すると、「あっ、上手い。」

「明日海さん」は、ビジュアルが美しすぎて、「芝居を観る」まで到達しておりませんでした。ごめんなさい。

言い訳ですが、妙に美しすぎるので、ビジュアルの所で、満足してしまい、技術にまで目が届かないのです。

更に褒めると、美しさを邪魔しないレベルの技術を持っていらっしゃるので、美しさを存分に堪能させてしまうのです。

結果、「美しい」が評価の一番に挙げられるという悲劇。

「美しさは罪」とは、まさにこの方のための言葉ですね。

一旦、パンドラの箱を開けてしまえば、もはや花組は「明日海ワールド」。

元々、「一人っ子」は周囲を気にしないので、周囲のスターさんは、自分の個性を思う存分発揮できます。

あとは、周囲の方々がいかに、「明日海さん」を意識するかで、ご本人は意識されていないと思います。(組子さんの面倒見が悪いとか、そういう意味ではないです。)

相手役の「仙名さん」との組み合わせも、大吉だったと思います。

聡明な方なので、自立し、且つ、ご自身の立ち位置を把握していらっしゃいます。

5人兄弟の「柚香さん」は意識するし、且つ、学年差もあるので、一生懸命兄貴を追っかけ中という感じでしょうか。

よい意味で、「明日海さん」がご自身の本来の魅力を自覚し、その追究へと、走り始めた今、2番手以下の方々は切磋琢磨し、それが活性化に繋がり、今、花組が充実しているのですね。

「明日海さん」が一番すごいと思うのが、「ダンスの花組」で「芝居」を追究されているにも関わらず、組子さんから尊敬され、花組人気を牽引している点です。

先日観た「あかねさす紫の花」は、鳳月さんが元月組で芝居上手だった為、「ダンスの花組」の「芝居力」を引き上げた感がありました。

さいたまんぬは、これまで「明日海さんが花組」という点が惜しくて、

月組カムバック」と、心の中で叫んでおりました。

しかし、今は「明日海さん+花組らしさ」(華やかさの点で明日海さんは花組ですが、花男ではない。)で納得したので、「花組」でいいです。

ちょっと、強引ですが、「あかねさす紫の花」に戻します。

元々、兄弟で奪い合うという感覚は、「一人っ子」には分かりません。

「明日海さん」は、役者なので、感覚は分かるとは思うものの、本質的な部分ではやはり「ハマる」事はないと思います。

さいたまんぬは、明日海さんの代表作と呼ばれる「春の雪」を観ていないです。

でも「松枝清顕」役は兄弟が登場した印象がない。

さいたまんぬの好きだった「ロミオ」はハマってましたが、「一人っ子」。

エドガー」は妹がいますが、歳が離れていて、兄妹だけど、ちょっと違う感じ。

(ここら辺はやや強引なこじつけです。)

「あかねさす紫の花」において、大海人皇子役は、兄ちゃんに愛しい人を取られる悔しがる人なので、あんまり似合わないな~。

むしろ、中大兄皇子のように、やりたい事を強引に貫くタイプの方が合う、他人のものを奪い取るような役は似合わないけれど、強いて選ぶなら、兄ちゃんかな、と思いました。

というわけで、中大兄皇子役の「明日海さん」を楽しみにしております。

そして、「一人っ子」の一番星「明日海さん」には、独走し続けて欲しいです。

 

さいたまんぬ

 

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