歌とダンス、どっちが得意な方が有利?

「作品による」

というのが「正解」かもしれません。

「どの点」で有利か、これを書かないと、意味が分からないですね。

①「抜擢の早さ」

②「人気」

③「その他の芸の伸びしろ」

「トップスターとしての作品の充実度」

「トップスターとしてのカリスマ性」

などなどです。

正解はなくて、「場合による」と思います。

でも、「分析」や「分類わけ」が好きで、白黒つけたがる傾向があるので、答えを求めて劇場を彷徨うさいたまんぬです。

強いて言えば、現時点の答えは以下のとおりです。独断と偏見に満ちております。

①「抜擢の早さ」

男役なら「ダンス」⇒ショーで目立ちやすい、姿勢や仕草が洗練されていて目立つ。

娘役なら「歌」⇒エトワールや影ソロ等、スター路線より、その道の「プロ」として。

「人気」

これは、「本人」と「組」によりけりです。

ただ、「得意な人が多い組」以外の組にいると、有利な気がします。

また、磨きをかけて、スターになった時に、有利なのは「歌」かなと思います。

2番手時代なら、デュエットダンスの影ソロも「影」でなく表舞台で歌えます。

トップスターは「歌」の量が多くなり、1本物作品が増えると、「ダンス」の出番は少ないです。

ただ、花組」は例外です。

「ダンスの花組」が活性化するので、「花組人気」が急上昇し、「ショー作品」が充実して、スターの宝庫となり、その頂点に君臨するので、カリスマ性が出ます。

③「その他の芸の伸びしろ」

これは「ダンス」です。

昔、「ダンスが上手い人はリズム感があるから、間の取り方が上手くて、お芝居がうまくなるねん」

と「稲垣吾郎さん」を例に語ってくれた友人がいました。

稲垣吾郎さん」が「ダンスの名手」?という点に疑問を抱きつつも(失礼)、その理論には妙に納得しました。

ただ、「芝居」への伸びしろよりは、「歌」への伸びしろがあると思います。

「ダンス」が上手くて抜擢された人は、ある時、急に「歌」が上手くなり、「歌が上手い」とまで高評価を得る人も多いです。

気付けば「歌が課題」って言われていた過去は、「消去」されます。

逆に「歌」の名手は、「ダンスの名手」にはなりません。

バレエは、幼児期からの訓練がモノを言うと思います。

それに、トップスターになると「歌」が多くなるので、得意な場合、敢えて「ダンス」を追究する必要性がなくなります。

それに、「ダンスが課題」という評価が書かれた記事を見ません。

理由は、

・ダンスを主体にした作品の絶対数が少ない事

タカラジェンヌになった時点で、目を覆いたくなるほど下手な人はいない

からと思われます。

「芝居」への伸びしろについて。

歌の多い作品で、「歌」が得意だと、歌に感情を乗せられる分、芝居に感動を与えるので、質の高い舞台となり、「芝居がうまい」ように見えます。

ただ、「稲垣吾郎さん」説を採用すれば、台詞の間の取り方で、「芝居がうまくなる」のでしょうね。

でも、その方々は、「歌」もセットで上手くなり、結果として「3拍子揃った」が冠につく事が多いです。

・・・柚希さん、朝夏さん、愛希さん、etc.

太字にしたのは、これは結構、その後の活躍度を左右し、人気に繋がると、書いている内に、重要なポイントかもと、思ったからです。

「トップスターとしての作品の充実度」

名作と言われる作品は、「芝居」と「ショー」なら、「芝居」の方が多く、1本物作品も、ミュージカルが多いので、「歌」かなぁ!?

ただ、「ダンス」が得意でトップスターになった場合、ショー作品で人気作を連発し、組の人気が出て、組の活性化へとつながりますが、やはり花組」限定な気がします。

「トップスターとしてのカリスマ性」

これは、本人に「華がある」という資質や、組子さんからの信頼度など、技術以外の要素が基本にあります。

組子さんから尊敬される点として「人間性」は勿論の事、「歌」「ダンス」が圧倒的という技術にある場合、「あんな風に歌えたら(踊れたら)」と尊敬や目標の対象となる意味では、互角ですね。

以上、①から⑤を、様々なスター様を思い浮かべながら書きました。

いつか一覧表を作ってみたいと思う今日この頃です。

誰に見せるわけでもなく、、、(´;ω;`)ウッ…

ただ、太字の③は貴重な人材で「華」があれば最強のスターになります。

なので「ダンスの方が有利」

と思ってみたものの、

「卒業後、外部公演に出演した時は、歌の方が有利」です。

現時点の結論

「最初に秀でた一芸を持つなら、ダンスの方が有利」(小さな声でやや自信なさげに)

です。

 

余談ですが、アンダーラインを入れた「花組限定」、ここに「花組」の特殊性を感じます。

花組が人気のある時代は宝塚歌劇が盛り上がる」という宝塚歌劇のジンクス。

だから「花男」に注目が集まるわけですね。

 

これまた余談ですが、面白い記事を見つけました。

小池先生は、「これからはダンサーが舞台で活躍する」と断言されております。

・・・まだまだ、答えを求めて、劇場を彷徨います!!

 

さいたまんぬ

(参照記事)

 ~マイナビニュース エンタメより抜粋~

news.mynavi.jp

(補足)小池先生のインタビュー記事です。

一部抜粋すると、

大作ミュージカルとなると歌重視のイメージがありますが、小池先生の演出はダンスも盛り上がっている印象があります。
⇒今、フランスの方の作品ではダンスが重要というのが理由ですね。歌に関しては  「ミュージカルは歌なのか芝居なのか」と散々議論もされていました。ただこれは、作品のタイプによって違うものだと思います。作曲家がイニシアティブを持っていれば当然歌い手が重視されますし、演出家が中心の場合は必ずしもそうではないかもしれない。
パフォーマーとしてのリアリズムを重視すると、今後はダンサーの方が演劇界、ミュージカル界で活躍するということもありそうですか?

⇒今のストリート系の踊りもコンテンポラリーもすごくレベルが高いんです。だから、これを生かさない手はありません。今後も出てきますよ、絶対。

 

 

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