「珠城はエネルギッシュな“死”」~月組「エリザベート」制作発表会での小池先生のコメント~

5月8日に行われた月組エリザベート」制作発表会の詳細が、歌劇団公式ホームページより先に、

「ステージナタリー」

というホームページに掲載されておりました°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°natalie.mu過去「エリザベートと小池先生」について、妄想を拡げた発言をブログ内で繰り返しておりました。

 過去の記事:「エリザベート」と小池修一郎先生についての考察①②③

やはり、「百妄想は一言聞くに如かず」

小池先生の発言を心待ちにしておりました。

一部、抜粋します。(太字はさいたまんぬのツボ)

①珠城トートについて

「珠城のトート像は健康的」と笑い交じりに話しつつ、

「“死”とは本人が死んでるわけではなく、死のエネルギーを表現するもの。世界を滅ぼすほどのエネルギッシュな“死”を、見事に演じ切ってくれると思う」

②愛希エリザベートについて

愛希のエリザベート役を「集大成になる」と断言。

役作りについては「宝塚のエリザベート像には、初代の花總まりさんが築いた、はかなげな美貌の皇后というあり方と、大鳥れいさんや瀬奈じゅんさんのような力強い女性を描くものがあると思います。愛希れいかは今回、その両方の接点を表現できるのではと大変楽しみです」

③作品について

「常にその時代のスターたちが歴史を紡ぎ、リレーのようにつないできた」

「キャストたちは過去の出演者をなぞるのではなく、彼女たちが苦労したであろう道のりを自分も歩みます。その上に自分なりの役の像を築いていくことで、新鮮味が生まれると思う」

④今の月組について

「今すごく面白くて、ユニークな組」

「固まっていないところが魅力だと思うので、それが『エリザベート』という定番の作品でどう変化するか、みんなが役にどう命を吹き込むか楽しみにしています」

 (「ステージナタリー」~宝塚月組エリザベート」に小池修一郎が期待

  「珠城はエネルギッシュな“死”」~より一部抜粋)

 

「印象的だった箇所」に対する感想を述べたいと思います。

①「「珠城のトート像は健康的」と笑い交じりに話しつつ、」

 ・・・やはり小池先生もそう思っていらっしゃるのですね。

 「笑い交じりにコメント」という辺りに、各方面からツッコミがあったことが分かります。

 もしここで、小池先生が

 「私が過去演出した中で、様々なトートを見て、漠然と思い描いていたトート像があ り、今回トート演じる珠城が、まさに、そのイメージにハマったのです。」

 なーんて、爆弾コメントされたら、広告効果ばっちり!

 「珠城トート」への期待が高まります。

 さらに、今回の上演は、実は「珠城トート」を主軸に企画されたと受け取り、意外性に驚きます。

 でも、やはり劇団側希望の「愛希エリザベート」主軸の線が濃厚、と理解しました。

 そして、小池先生は、やはり優等生で正直なお方。

 過大な評価やコメントをせず、俳優に対する分析はシビアです。

愛希のエリザベート役を「集大成になる」と断言。

 「断言」は、11回目の再演時、困りそう。いいのかな~!?

 まぁ「集大成」=「上演の封印(しばらく上演なし)」はありえない。

 よって、素直に「愛希さん」への「3番目の新たなエリザベート像」に対する期待が伝わってきます。

③小池先生の「トート像」の価値観

 “死”とは本人が死んでるわけではなく、死のエネルギーを表現するもの。」

 この言葉こそが、先生の「トート像」の「集大成」だと思いました。

 深い、そして沁みる。

 観ている内に「トート」は「死」役

 ⇒「死」を形あるモノと、無意識に捉えてしまっておりました。

 死の世界へ誘惑するイメージが定着してましたので、ガツンと頭に響きました。

 「エネルギー」というと「大小」「高低」という単位で括ってしまいがちです。

 そういう次元ではないことは分かりました。

 ただ、「エネルギーを表現するもの」で「珠城トートはエネルギッシュ」だと、言葉の表現としては分かりにくい。。

 でも、雰囲気は伝わりました。

 ついでに、納得しました。

 東宝版で男性俳優が演じられたような迫力ある「トート」って感じ!?

④過去の「エリザベート」を演じた方々の実名を挙げて語る「エリザベート像」

 以前にブログ内で、「トートより人物像を描くにあたり制限がある」と書きました。

 ただ、過去に演じられたエリザベートも振り返れば、同一人物のどの面に自分が共通点や共感を見い出して、演じるかで、

 哀愁漂う「花總まりさん」や

 死の誘惑と戦うような力強い「瀬奈じゅんさん」

と、孤独感は同じように漂っても、全然違いました。

 実名を出された点で、小池先生にとって、その方々の「エリザベート像」が印象的であったこと、そして、先生の演出の在り方が垣間見えました。

また、妄想が始まった。。

 てっきり、さいたまんぬは、小池先生は演じ手の個性(持ち味)から、先生が演じ手の魅力を最大限に活かす役柄を創り上げ、その方向性へ導くように指導されると思っておりました。

 でも、基本的には、演じ手自身が創り上げたものに対して、最大限に活かすよう指導するのですね。

 まぁ、書いてみたら、ごくごく一般的です。

 ただ、もっと小池先生は、ご自身のイメージをかなり押し付けるタイプだと思っておりました。

 話は戻り「集大成」です。

 言葉尻を捉えて、いちいち突っかかているようで心苦しいですが、一言一言を聞き逃さず、心に刻み込んでいるのです(言い訳)。

 それだけ小池先生の作品における俳優陣の完成度の高さに惹かれているからです。

「儚い」と「力強い」の両極端の接点を表現できるのではないか・・・

「その真ん中あたり」ではないのは明白ですね。

 しまし、こりゃまた、難しいですね~。

 先生も、とりあえず、今までとは違うタイプの「エリザベート像」が生まれそうと期待していて、まだ具体的には、分かっておらず、その予感だけは抱いたのでしょうね。

 やっぱり、「愛希さんエリザベート」楽しみ~☆彡

⑤今の月組に対する小池先生のコメン

 なんとなく、同感。

 さいたまんぬの好きな「月組らしさ」が出てる状況だと思います。

以上で、感想は一旦終わります。

 普段、劇団の公式ホームページしか見ませんが、興味のある時は、他の所から記事を探します。

 劇団ホームページは、要約されています。

 今回も、過去の宙組エリザベート」と「ステージナタリー」の記事を比較してみると、劇団ホームページは無難に要約されています。

 他の記事の方が率直だったり、客観的な評価がなされているので面白いです。

 

宙組エリザベート」制作発表会~ステージナタリーより抜粋」  

natalie.mu

 印象的な小池先生のコメントを一部抜粋します。 

 ①「2代目の麻路さきさんが、『生きた人間ではないから、造形は自由。私は私のトート像を作る』と名言を残しているんですが、彼女(朝夏)は先輩がやってきたことを、ブレンドするというより、通り抜けて原点に帰ってるのかなと。非常に新鮮なトート像でした。これからの仕上がりが楽しみです」

 ②「朝夏まなとの核心を突いてくるであろうトートというものに対して、存在しうるエリザベート、になってほしいなと思いました。」

 

 やはり、演じ手が創りあげたイメージが先にあって、それを見て、小池先生が考えるという順番だと、改めて認識。 

 朝夏さんトート像について考える・・・より、

 明後日の宙組公演「赤い河のほとり」の準備!!

 因みに、実咲さんは、制作発表会時点では、まだ未知数。

 そして暴言吐くと、朝夏トートの方に期待が大きいのが伝わってきます。

(フォロー:さいたまんぬは、このコンビが好きでした。未練を残し君等に袖振る~)

 

 無難なまとめ

「エネルギッシュなトートなら、珠城さんできそう!」

「やはり、愛希エリザベートは先生もかなり楽しみにされてますね!」

「だから、先生お一人で演出ですか!?(小柳先生以外には譲らないのですね)」

 (過去の記事:「エリザベート」と小池修一郎先生についての考察③参照)

 

 そして、制作発表会の画像の「珠城さんトート」「愛希さんエリザベート

 ・・・ポスター以上に、「珠城さんトート」格好いい!!

 確かに「エネルギッシュ」・・・ロック調ですね°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°

 やはり、「エリザベート」は盛り上がる要素満載です。

 

 さいたまんぬ

 

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