ヅカファンの一般人取り込み作戦①
貧乏って言いながら、結構観てるやん!
いえいえ、ヅカ予算内で、やりくりしております。
再来週の公演は、「奢り」つまり「無料」なのです。
「ヅカ友ゼロ」と申し上げておりますが、友人も「ほぼゼロ」かもしれません。
再来週の公演は、「社長」と行きます。
さいたまんぬは、専業主婦なので、「社長」とは夫のことですね。
さいたまんぬ家は、いつ潰れるか分からない、従業員1名のブラック有限会社。
会社の経営難を顧みず、宵越しの金は持たず、「日々楽しく過ごす」がモットーのお気楽「社長」。
入社初日に、とんでもない会社へ就職してしまった事実に後悔の涙。
社長の使途不明金に愕然とし、辞表を提出して、宝塚へ戻ろうと思う日々。
まぁ、そんな「社長」なので、「社員」の使途不明金にも気付かない利点はあります。
会社(家庭)の事情はさておき、久しぶり、人と一緒に観劇、それもヅカファンでない「一般人」。
ここで閑話休題。
さいたまんぬが、ヅカにはまったのは、中学生の頃でした。
おこづかいでチケット代の捻出は難しい。
そこで早速、母取り込み作戦を開始しました。
・リビングで常時、宝塚のビデオを流しながら、覚えやすい旋律の歌を歌う。
・チラシや新聞記事を食卓テーブルに置いておく
・車に乗る時、BGMは「宝塚歌劇テーマソング集」
・一緒に観劇
おそらく、皆さま、いずれかはなさったと思いますが、「百聞は一見に如かず」で、「一緒に観劇」以外は、効果なしですね。
しかも当時、宝塚ファンは「ピンクハウス」というブランドの服を着ている方が多く、レースをふんだんに使用した花柄基調のロングスカートで頭にリボンといった、花の道以外では見かけない、やや個性的な集団で、近寄りがたい雰囲気が漂っておりました。
そのため、ヅカファンになるまでの敷居が高く、失礼を承知で申し上げると、
「私はヅカファンです!」
と入門したてのヅカファンが、言い出すのに勇気が要りました。
よって、劇場へ連れて行くにも一苦労でした。
今なら、映画より全然高いチケットを買ってまで(しかも娘と2人分)、興味のない、独特の舞台なんて、観たくないわ。
って気持ちは、分かります。
一般家庭の娯楽と、小林一三先生が設定して下さったはずのチケット代ですが、まだまだ、平々凡々な家庭には、お高めの価格でしたしね。
ごねて、やっと、連れて行ってもらったものの、やはり反応は鈍かったです。
めげずに、取り込み作戦は続けました。
ハマり初期は、「歌劇」「宝塚グラフ」「ビデオ」「写真」「カレンダー」を買い集め、必死に「宝塚おとめ」でジェンヌのプロフィールを暗記します。
ヅカファンは、入門者には親切なので、あれこれ教えてくれます。
まだ、比較的、社交的だった為、楽屋の入り待ちで、隣のおばちゃんにあれこれ教えてもらったり、撮った写真を貰ったりしておりました。
さいたまんぬが、ヅカ街道を驀進している一方で、母の反応はイマイチ鈍いままでした。
が、ある日、ちょっと興味を示す反応が見られました!
コツコツ努力の成果が実った喜びにガッツポーズ。
しかし、人生そう甘くはないです。
違う組の、さいたまんぬはそんなに好きでもないスターさんでした。。
そこから、母のお気に入り組の公演は快く連れて行ってもらえるようになりました。
というわけで、さいたまんぬご贔屓組は、退団公演まで観れずに終わりました。
本題へ戻ります。
その後、ひとりで観に行けるようになり、たまに興味を示す人もおりますが、大概、チケットが入手困難な公演「エリザベート」や「ベルばら」なんですよね。
「ベルばら」はともかく、「エリザベート」は「宝塚らしさ」が薄いので、作品を気に入っても、ヅカファンになる確率が低い気がします。
さいたまんぬも、ヅカ入門当初は、「ショー」が好きでした。
母もそういえば、「ショー」の方に興味を示しておりました。
一般人には「ショー」の方が受け入れやすいのではないかと思い、
「本人がヅカ観劇に意欲を示した人には、「芝居」と「ショー」の2本立てを連れていこう。」
と結論付けました。
しかし、そう都合の良い人物は現れず、稀に声がかかる時は「エリザベート」のまま、年数を経て、現在に至ります。
また、誘う時に、席の値段やチケットの入手困難さから、今は諦めて、ひとり観劇しております。
また脱線してしまいました。
話は、再来週の「社長」に戻って・・
且つて、「社長」が興味を示した為、観に行ったことがあります。
原作ファンの「社長」は、乗り気でしたが、
①2人分の家計への負担
②「@TAKARAZUKA」で、宝塚ルールの説明が必要なので、原作ファンをヅカファンへ取り込むには不向きな作品
③「社長」は3秒でいびきをかいて寝てしまうので勿体ない
ことから、懸念を示したものの、熱意に押され、僅かな期待を抱いて、行きました。
結果、予想通り③で、寝てました。
それ以降、①を理由に、「社長」取り込み作戦は、「百害あって一利なし」と、判断を下しました。
ところが先日、「天は赤い河のほとり」のチラシを、目ざとく見つけた「社長」。
そう、彼は「天は赤い河~」のファン。
前回同様、観に行きたい意向を伝えられました。
勿論、即却下しました。
しかし、前回以上に、「社長」は、自分がいかに「天は赤い河~」のファンであるか、熱弁をふるいました。
さらに、ケチな「社長」が「奢る」とまで言うではありませんか!!
原作への愛が深いほど、微妙だった、宝塚大劇場公演。
懸念があるものの、今回は2本立てで、初心者には良さげな名作「シトラスの風」。
音痴な「社長」の琴線に触れるかは、分かりません。
ただ、「天は赤い河~」にハマった意外性もあるため、人のツボは分かりません。
万が一、ヅカファンになると、家計は痛いが、社内の雰囲気は明るくなる。
ハマらなくても、一公演だけは感想を語りあえる人ができる。
ということで、「奢り」だし、チケットをB席2枚取りました。
「社長」に対して、
①取り込み作戦を実行するか、
②一般人が先入観なしに観て、現在の宙組の体制、どのスターに目を引くのかという興味
どちらを取るか、目下悩み中です。
ただ、題名に示しましたので、やはり①で、ついでに②を聞くという方向で進めようと思います。
さいたまんぬ